| >>信毎ソルトレーク五輪特集 |
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ナガノの遺産 子供たちに夢 小口・高橋組 |
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2月16日(土)
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![]() スタート直前、集中した表情の小口貴久選手(左)と高橋敬選手(宮坂雅紀写真記者)
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【ソルトレークシティー15日中村恵一郎記者】「よし、いきましょう」「はいよ」。上に乗る小口貴久選手(23)=信大大学院・長野市=が声をかけ、下になる高橋敬選手(22)=アスク工業・長野市=がこたえた。スタートに手ごたえはあった。3秒153は二人のベストタイムだった。が、約30秒後、そりはコントロールを失い、氷上で横転した。ゴール目前でリタイア。ソルトレークシティー五輪リュージュ二人乗りに出場した小口・高橋両選手の四年間にわたる挑戦は終わった。 二人とも長野市リュージュ少年団の出身。小口選手は湯谷小五年、高橋選手は古牧小五年の時にリュージュを始めた。ともに両親に勧められたのがきっかけだった。学年は小口選手が一つ上だが、子供のころから互いをよく知る幼なじみだ。 二人がコンビを組んだのは長野五輪の翌シーズン。長野五輪でペアを組んだ佐々木淳吏選手(北海道連盟)が引退し、高橋選手が新しいパートナーを探していた。小口選手は185センチ、96キロの恵まれた体格。「自分がやらなければいけない」と自ら申し出た。 二人の呼吸が合い、文字通りの一心同体にならなければそりは真っすぐ滑らない。難しいが、選手層が薄いため世界で戦える種目でもある。小口選手に迷いはなかった。 当初は二回に一回は転倒した。思うようにいかないいら立ちから、時には衝突もした。が、経験で劣る小口選手が高橋選手に追いつこうと努力を続けた。より効率的なフォームを追求するために大学ではリュージュをテーマに研究。「金銭的には苦しいが、学生の方が融通が利く」と、就職せずに大学院に進んだ。昨年夏には約三十万円かけ、米国で約二週間の氷上合宿もした。 「最初は頼りなかった」と振り返る高橋選手が、今では「びっくりするほど伸びた。本当に頼れるパイロット」と全幅の信頼を寄せていた。 結果は残せなかった。だが、長野五輪招致を機に発足した少年団から巣立った二人が四年後の五輪に出場したことで、子供たちに大きな夢を与えた。長野五輪がもたらした遺産だろう。百瀬定雄コーチ(41)=箕輪中部小教=は「まだ若いペアなので、この経験をバネにしてほしい」と再チャレンジを期待した。
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