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2010 長野県知事選

 8日投開票の県知事選で信濃毎日新聞社は3日、県内有権者1031人を対象に1~3日実施した電話世論調査と期日前投票者4100人への出口調査、取材を総合し、終盤情勢をまとめた。前副知事の腰原愛正氏(63)と元副知事の阿部守一氏(49)=民主、社民、国民新推薦=による序盤からの接戦がなお続き、互いに譲らない様相だ。前安曇野ちひろ美術館長の松本猛氏(59)は2氏との距離を縮めようと追い上げを図る。投票先を決めていない人がまだ4割以上おり、こうした層の動きが新知事選びの行方を左右しそうだ。
 世論調査結果によると、投票先を「決めている」層では、自民、公明両党や多くの経済・業界団体の支援を受ける腰原氏が阿部氏を上回る勢いを見せている。一方、態度未定の人にあえて支持する候補を尋ねた質問では、告示後、無党派層に浸透しつつある阿部氏が優位となっており、投票率の行方も焦点だ。
 腰原氏は大票田の長野市で告示後に支持を伸ばしつつある。半面で、松本市では依然として伸び悩みがみられる。自民党国会議員らの支援を受け、同党支持層の約6割と、公明党支持層の7割近くを固めた。無党派層でも阿部氏と並ぶ支持を集めている。地域経済に力を入れる姿勢を打ち出し、政策面で「経済・雇用対策」を最も重視する層に食い込んでいる。
 阿部氏は拠点の松本市で最も多い支持を得ているほか、出遅れていた郡部でも徐々に盛り返し、腰原氏に迫ってきた。民主党の現職閣僚らの応援も得て、課題だった無党派層の支持を伸ばす一方で、同党支持層は4割余を固めた段階にとどまる。候補の「改革姿勢」を重視するとした有権者や、政策面で「子育て・教育」「行財政改革」を重視する層の期待を集める。
 松本氏は、中信地域で腰原、阿部氏に迫る支持を集めるが、他の地域では2氏に差をつけられている。田中前県政を「高く評価する」人の4割に浸透する一方、再検証を公約する県営浅川ダム(長野市)を「評価しない」人の支持は阿部氏と分散傾向にある。支援団体に加わる共産党支持層の7割余を固めており、無党派層の支持で腰原、阿部氏に迫れるかどうかが鍵だ。
 投票先を「まだ決めていない」は46・8%で、本社が告示直後(7月22~24日)に実施した調査時より14・8ポイント減少。知事選に「関心がある」(「非常に」「少しは」の合計)は80・0%で、0・6ポイント上昇した。


 調査の方法 県内77市町村の有権者を対象に、1~3日の3日間、コンピューターで無作為に発生させた番号に電話をかけるRDD(ランダム・デジット・ダイヤリング)法で実施した。実際に有権者がいる世帯にかかったのは1572件で、うち1031人(男455人、女576人)から回答を得た。

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