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2010参院選

4選を決め、支持者と握手する北沢俊美さん=長野市南石堂町のホテル(左)。初当選し、支持者から祝福され笑顔の若林健太さん=長野市県町のホテル

 消費税増税が争点となり、民主が後退、自民大幅増の結果となった11日の参院選。県区は今回も民主と自民が議席を分け合ったが、かつてない混戦をトップで制したのは、自民新人の若林健太さん(46)だった。2議席独占を目指した民主は、現職閣僚の北沢俊美さん(72)が議席を確保、小沢一郎前幹事長の主導で擁立された新人の高島陽子さん(42)は涙をのんだ。若林さんの陣営からは「政権奪還に向けた第一歩」との声も。与党が過半数を割り込み、北沢さんは厳しい政権運営を予測する。みんなの党新人は一定の支持を得たが及ばず、共産新人は埋没した。
<若林さん 「政治の再生」に意欲>
 「これを起点に日本の政治の再生に向けて努力する」
 若林さんは、SBCテレビの信毎開票速報が午後8時に当選確実を流すと、「健太」コールに沸く長野市のホテルの会場に入った。集まった支持者約300人から握手でもみくちゃにされながら壇上へ。緊張した様子であいさつすると、支持者から歓声と大きな拍手が起きた。
 政権交代後、自民の求心力低下が指摘されていた。4月には、父で前参議院議員の正俊さんが、本会議でほかの議員の投票ボタンを押した問題で辞職。若林さんは、あいさつで「鳩山前内閣の支持率が低下し、(自分の)訴えが広がったと思った直後に菅内閣に変わり、逆風の中で公示になった」と振り返った。
 選挙戦では、「自民党は健全な保守政党に生まれ変わらなければならない」と訴え続けた。「厳しさを肌で感じながらも前へ進み、皆さんの力で流れが変わった」。民主の現職閣僚を抑えてのトップ当選。「大変重い責務を負わせていただいた」と表情を引き締めた。
 この日、会場には正俊さんの姿も。県連幹部があいさつで「政権奪還に向けて頑張る」などと話すと、一層大きな拍手が起きた。
<北沢さん 勝ち抜き安堵、政権運営を懸念>
 北沢さんは午後9時40分すぎ、当選確実が伝えられると、支持者ら約200人が詰め掛けた長野市内のホテルの会場に姿を見せた。拍手の中を登壇し、「私を待ち受ける政界は厳しいと自覚しているが、厳しい選挙を勝ち抜けさせてくれた一人一人に感謝したい」と笑顔で語った。
 閣僚を務める菅内閣の信任投票の意味でも、必勝を期して臨んだ。民主が改選定数2の県区で2人目を擁立したことや、消費税増税問題の影響もあり、選挙戦中は「これほどの激戦になるとは」との言葉も漏れた。この日は、普天間問題も含め「選挙戦でしっかりとした議論ができた」と振り返った。
 「防衛大臣にふさわしくトップ当選で」との支持者の願いはかなわなかったが、激戦を乗り越えての4選。「こんなに開票から(当選確実の報を)待たされた経験は35年間(の政治生活)でなかった」とおどけつつ、「ご恩返しはこれから。国政でしっかり働くことを約束する」。
 民主は後退し、与党は参院過半数を割り込んだ。選挙戦で「政権基盤の安定」を訴え続けてきただけに、「与野党の攻防はかなり厳しいものになる。どう乗り切るか」と厳しい表情を見せた。

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