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2013参院選

焦点=参院選、実質スタート 県内構図なお流動的

2013年06月27日(木)

 国会は26日、安倍首相への問責決議という与野党対決ムードを高めて閉会、7月4日と見込まれる参院選公示に向け、県区(改選定数2)への立候補を準備する現新5氏は緊張感を漂わせながら臨戦態勢に入った。一方、県区への公認候補擁立を目指すみんなの党は、なお意欲を示している。立候補を予定する5氏が争う構図が公示までに変わる可能性は残っている。


<羽田雄一郎氏 与党の国会運営を批判>

 「傲慢(ごうまん)な国会運営を強行する政府与党のチェック機能を果たさなければならない」。民主党現職の羽田雄一郎氏(45)は26日、国会などでの公務を終えると車に乗り込み、地元へ向かった。
 参院はこの日、首相問責決議をめぐり紛糾。民主党は当初、重要法案成立を優先するとして決議には消極的だったが、結局、賛成に転じた。本会議後、羽田氏は「巨大与党のおごりたかぶる国会運営に怒りを覚える」。
 午後、党本部で開いた党両院議員総会では他の立候補予定者と前に立ち、海江田代表の掛け声で「頑張ろう」を三唱。「雄一郎、頑張れ」の声援を返され、笑顔で応えた。
 27日以降は、主に支持者回りを重ねる予定。週末に飯田市で開く総決起大会には蓮舫幹事長代行が駆けつける。


<吉田博美氏 ねじれ解消に決意新た>

 自民党現職の吉田博美氏(64)は26日、安倍晋三首相への問責決議を可決した参院本会議後、党本部で開いた選挙対策本部会議に出席。安倍首相が「(参院で野党が多数を占める)ねじれを解消するにはこの参院選しかない」と訴えると大きくうなずいた。終了後、首相に「ぜひ頑張ってください」と声を掛けられ、がっちりと握手した。
 今国会について「参院が『良識の府』から『政局の府』になってしまった。ねじれを解消し、何としても安定した政治を取り戻さなければならない決意を新たにした」。23日投開票の東京都議選で党公認候補が全員当選するなど、追い風とされることには「決しておごることなく、県民に政策をしっかりと訴えていく」と述べた。27日に県内入りし、活動を本格化させる。


<唐沢千晶氏 都議選躍進の勢い強調>

 共産党新人の唐沢千晶氏(42)は26日、長野市の党県委員会事務所で今後の論戦に向け、消費増税反対や護憲、反原発といった政策や活動日程を確認した。1月から県内全域を回ったとし、「いよいよだ。安倍政権の暴走を許してはいけない。正面から立ち向かう」と力を込めた。
 今井誠県委員長は、23日の東京都議選で、同党が9議席増の17議席を得て第3党となったことを踏まえ「県区での議席獲得に向け、上げ潮で公示日を迎えたい」と強調した。県区の当落ラインを25万票とみており、約1万人としている党員組織を生かして、無党派層への食い込みを図る構えだ。
 比例代表に立候補する新人で党県常任委員の武田良介氏(33)とセットで、票の上積みを図る。


<神津ゆかり氏 改憲反対と脱原発訴え>

 無所属新人の神津ゆかり氏(46)は26日、地元松本市であいさつ回りをこなした。市内の事務所ではネット上に載せる動画を支援者から撮影してもらい、ビデオカメラに向かって「いよいよ公示まで1週間」と、決意を込めるように語った。夜には政治団体の会合に参加。「平和をつくるために動く」と述べ、改憲反対と脱原発を強調した。
 5月に立候補を表明後、県内各地の市民団体や応援を受ける社民党県連、同党支持労組の会合に参加したり、ミニ集会を開いたりしてきた。「改憲や原発輸出など、安倍政権がやろうとしていることは危ない」と訴え、安倍政権を強く批判している。
 今後も小まめな集会やあいさつ回りを中心にしながら、無党派層などを念頭に浸透を図っていく方針だ。


<味岡淳二氏 経済政策に理解求める>

 政治団体幸福実現党の新人、味岡淳二氏(54)は26日、諏訪地域や地元塩尻市の支援者宅を中心にあいさつ回りを重ねた。今後も支援者をこまめに回るスタイルを徹底。「アベノミクスに近い」とする経済政策を柱に、規制緩和の推進などで成長を目指すことを訴えていく考えだ。


-みんな、候補模索続く「評価してもらえる人を」-

 「有権者に評価してもらえる候補を擁立できるよう作業を続けている」。みんなの党の井出庸生氏(衆院比例北陸信越)は26日、取材にこう述べ、ぎりぎりまで模索を続ける考えを示した。
 党本部では、23日の都議選で議席を増やした勢いを背景に、公認候補擁立の可能性を探る空気が依然として強い。浅尾慶一郎・選対委員長も26日の会見で、擁立可能性を模索している選挙区として京都府や兵庫県とともに長野県を挙げた。
 この日、県庁で行われた事前審査は「候補者未定」として欠席。井出氏は「今日はできれば(事前審査に)行ければよかった」としつつ、「立てるだけなら簡単だが、有権者をがっかりさせてもいけない」とも述べ、慎重に人選を進めていることを強調した。