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2014 長野県知事選

ネット選挙、探る活用策 演説の様子など写真や動画で発信

2014年08月01日(金)


知事選候補が街頭演説する様子をインターネットで発信するため写真を撮る陣営スタッフ

 インターネットを使った選挙運動が解禁されて初めて迎えた今回の知事選で、立候補している現職の阿部守一氏(53)と、新人で信州大名誉教授の野口俊邦氏(71)の両陣営は、有権者への浸透に生かそうと連日、街頭演説の様子や遊説日程などを写真や動画などで発信している。投票率アップや若者の選挙への関心向上が期待されるネット選挙だが、昨年7月の参院選で解禁されて以降、県内で行われた市長選ではいずれも投票率が前回を下回るなど、導入の効果は見えていない。より多くの有権者を引き付けるには、候補者側の発信の仕方など改善や工夫が必要だ。


 阿部氏の陣営は、阿部氏本人が交流サイトのフェイスブック(FB)に書き込みを続けるほか、支援者でつくる「阿部守一応援団」がFBとブログ(日記風サイト)を活用して情報発信している。


 告示当初から、本人のFBは、遊説先での昼食風景や休憩中にアイスを頬張る姿などを配信。支援者も遊説の合間にストレッチ運動する阿部氏の写真などを載せ、親しみやすさをアピールしてきた。当日の遊説日程も紹介する。


 告示後には本人のFBで、公約の基本政策集の柱としている「五つの県づくり」と個別の施策を、日ごとに分けて紹介し始めた。知事選の世論調査で各候補の政策の内容を知らない人が多かったことなどから、選管届け出のウェブサイトに加えて、FBでも発信することにした。選対の原田美登事務局長は「遊説や法定ビラの配布などだけでは意を尽くせない部分もある」と説明。「効果は未知数だが、使わない手はない」と話す。


 野口氏の陣営は、ウェブサイトに公約の内容や阿部氏との主張の違いなどを載せている。ほかに、FBと短文投稿サイト「ツイッター」で、演説の予定や、公約に掲げる子ども・障害者の医療費窓口無料化を求める支持者らの声を紹介。動画サイト「ユーチューブ」を使って第一声などの様子も発信している。


 遊説先に同行している支援者が、野口氏と有権者が触れ合う様子などを写真撮影して投稿。鈴木秀明選対本部長は「野口氏が直接会う有権者数は限られる。ネットを通じて人柄や主張を届けることで共感を得てもらいたい」と期待。ウェブサイトやFBでは、支援者が描いた野口氏のイラストを多用するなど「興味を引き付けやすい内容を心掛けている」とする。


 陣営の担当者は「若い世代にも分かりやすい政策の説明を目指している」と説明。「今後、なるべく候補本人の声をネットで聞けるようにしていきたい」としている。