信毎五輪ニュース

「長野との縁に感謝」 モーグル上村が引退会見
2014年4月 2日掲載
引退会見で笑顔を見せる上村愛子=1日、長野市

 フリースタイルスキー女子モーグルの上村愛子(北野建設)が1日、長野市内のホテルで現役引退の記者会見を行い、20年間の競技生活を終えた心境を語った。報道陣から一番の思い出の大会を問われた34歳は「五輪に出るという夢を最初にかなえた長野五輪と、自分の滑りを出したいと強く願ったソチ五輪」と語った。


 兵庫県伊丹市出身の上村は小学1年の時、北安曇郡白馬村に移住した。「冬には雪が降り、スキーをする環境があった。その中でモーグルと出会え、長野五輪に出られたし、北野建設で過ごせた。長野との縁に感謝したい」と強調。長野五輪で先輩の里谷多英が金メダルを取り「その姿を見たところから、今日の自分につながる毎日が始まった」と振り返った。


 5度の五輪を振り返り「最後までメダリストの仲間入りはかなわなかったが、前に進む原動力はその大きな目標からもらえた」と強調。初めて達成感を味わったソチ五輪は「良い滑りをしたら、もっと笑うかと思っていた。でも最初に出たのは涙だった」と話した。


 ソチ五輪出場に届かなかったアルペン選手の夫・皆川賢太郎さんも上村に先立って引退。上村は「子どもはできたらうれしいし、よく笑っている母親でいたい。これまでなかなか取れなかった家族との時間を大切にしながら、スキー、モーグルを応援できるような存在になりたい」と話した。


 北野建設の北野貴裕社長によると、上村は今後も社員として残る。スキー部の荻原健司ゼネラルマネジャーは「モーグル界のパイオニアとして、上村愛子(自分自身)を上回るような選手の育成に携わってほしい」と上村に期待した。

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