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2012衆院選

信州の顔、国政へ船出 県内当選者、気を引き締め

2014年12月15日(月)

 安倍政権の継続が決まった衆院選から一夜明けた15日午前、県内5小選挙区や比例代表北陸信越ブロックの当選者は朝から街頭演説や記者会見に臨んだ。当選の喜びの一方で、地域の課題や思いを国政に届ける重責に、あらためて気を引き締めていた。


<小選挙区>


 「民主党の再建、安倍政権の暴走のストップに全力を挙げる」。1区の民主前職篠原孝さん(66)は午前7時45分から、長野市の長野駅前に立った。「4年後の政権奪取に向けて、党運営に深く関わっていきたい」とし、野党再編や二大政党制の実現に力を注ぐと強調した。
 午前9時から市内の事務所で行った記者会見では、自民前職に2万票以上の差をつけての当選に「有権者が批判勢力が必要と判断した」と分析。一方、県内の民主党議員の当選が自身のみだったことに「責任の重さを感じる。引っ張っていかなければ」と述べ、表情を引き締めた。


 再選された2区の自民前職務台俊介さん(58)は午前7時半すぎ、松本市の松本駅前で街頭演説し、「しっかりと自分のやるべきことを見定め、2期目に臨みたい」と決意を新たにした。
 「地方創生を具体化することが私の役割」と強調。憲法改正論議に触れて「これから日本の将来を左右するような大きな議論が出てくる。国民の皆さんのコンセンサス(合意)をきちんと得ていかなければならない」と述べた。
 事務所で取材に応じ、前回選より得票を落としたことに「土俵際でなんとか踏ん張った」。支持者からの電話に「これからも、気を抜かずに頑張ります」と応じ、あいさつ回りに出掛けた。


 3区で当選した維新前職井出庸生さん(37)は午前7時半、初当選した2012年衆院選の投開票日翌日にも街頭演説をした佐久市跡部の国道交差点に立った。祝福のクラクションを鳴らして通り過ぎる車に笑顔で手を振りながら、「これまで以上に信州と国政の懸け橋になりたい」と語り掛けた。
 睡眠は「3時間ぐらい」だったが、街頭に立ったことで「また国会での活動が始まるという思い」。その後は取材対応に追われた。選挙戦を振り返り、「党には厳しい結果だったが、私にとっては力強い後押しをしてもらえた。それに応えられるよう頑張りたい」と話した。


 4区で5選を果たした自民前職後藤茂之さん(59)は午前中、諏訪市の事務所で取材に応じ、「5期目になっただけの責任とポジションがある。しっかりと国のため、地域のために仕事をさせてもらいたい」と口元を引き締めた。
 就寝したのは午前2時半ごろ。6時半ごろに目覚め、「ほっとしたのと同時に、すぐに仕事に取り掛からなければならないと思った」という。党税制調査会の幹部を務め、衆院選でずれ込んでいる15年度税制改正大綱の取りまとめなどのため、15日中に上京する。「経済対策や成長戦略を作る仕事もある」と先を見据えた。


 5区で当選した自民前職の宮下一郎さん(56)は午前7時前、「よしやるぞという気持ち」で起床した。10時前に伊那市境の事務所に入り、記者会見。「あらためて皆さまの思いの重さを感じている。引き続き地方創生やデフレ脱却など、さまざまな国政の課題に知恵を結集して頑張れる」。投票率低下については「残念」と述べた。
 4期目を迎える。「地域課題に応えることはもちろん、国全体の運営に責任を持って取り組むことが、より一層求められる立場になってきている」と自覚。「アベノミクスは道半ば。これからが正念場」と述べ、表情を引き締めた。16日にも上京する。


<比例代表>


 比例代表北陸信越ブロックで復活、再選を果たした自民前職の小松裕さん(53)は午前7時半ごろから約1時間、長野市上松の五差路交差点に立った。2年前、初めて街頭演説をした場所で「初心を忘れず、北信のため、日本のために頑張りたい」と誓った。
 選挙戦を通じ「多くの人の話を聞き、自分の思いを伝えることの重要さをあらためて感じた」とし、「地元に軸足を置きながら、国会議員の仕事に臨む」と決意した。


 前回に続き比例代表で復活当選した自民前職木内均さん(50)は午前8時すぎに上田市の事務所に顔を出し、「ほっとしている」。与党大勝を伝える信濃毎日新聞朝刊を見て笑顔を見せる一方、「同期が何人か落選してしまった」と顔をしかめた。
 午前9時からの記者会見では、自身の結果について「厳しい結果だった」とし、「もう1年先のタイミングなら、地方でもアベノミクスの成果を実感していただけたのかもしれない」。国道18号バイパスや中部横断道など「地域の要望を伝える与党との橋渡し役をやっていかなければならない」と気を引き締めた。


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