The Shinano Mainichi Shimbun

信濃毎日新聞ニュース特集

メニュー

2015県議選

会派再編、動き活発化へ 苦戦の自民、加入働き掛け

2015年04月13日(月)

 12日投開票された県議選の結果を受け、県会は改選前に六つあった会派の再編に向けた動きが活発化する。公認・推薦の当選が計18人にとどまった自民党は、党籍のある新人や保守系現職らを中心に党県議団への加入を呼び掛ける方針。一方、関係議員を減らした民主党は「非自民」の結集軸で新会派の構成を探り、無所属議員を中心に拡大を目指す勢力との「第2会派争い」が焦点になる。最大会派の維持を目指す自民党、議席を伸ばした共産党に対し、中間勢力は存在感を発揮できる態勢をどうつくっていくのか。
 「公認、推薦した当選者を中心に、党籍のある当選者やほかの現職にも声を掛け、何とか20議席は確保する」。自民党県連の萩原清政調会長(松本市)は12日夜、7選を確定させて駆けつけた長野市の県連事務局で、現職らの苦戦に顔をしかめた。
 公認・推薦の当選は現在の県議団を1議席下回る結果に。ただ、公認・推薦以外にも党籍のある新人1人が当選しており、今後は他会派の再編も見越して保守系の現職らにも加入の働き掛けを強める構えだ。
 「リベラル系の幅広い県議に呼び掛け、14、15人程度の勢力をつくる。(任期の)最後にこの件をきちんとまとめる」。民主党県連幹事長で、民主、社民党系県議らでつくる第2会派、改革・新風(14人)の代表で、8期の今期限りで引退する倉田竜彦氏(長野市)はそう話す。
 民主党は当選した公認2人、推薦6人を軸に結集を図る考えだが、目標の10人と改選前の公認、推薦9議席をいずれも下回った。社民党は公認1人の当選にとどまった。倉田氏は「十数人の規模にならないと自民党に対抗できない」と強調。初めて民主党の推薦を受けて3選した小林東一郎氏(中野市・下高井郡)は「参加する方向で考える」とする。
 一方、倉田氏らが模索する「リベラル系会派」と、今後の再編の中で第2会派を争うと目されるのが、現在第3会派の県民クラブ・公明(9人)だ。会長の小松千万蔵氏(塩尻市)が今期で引退するが、無所属議員らに働き掛け、「一党一派に偏しない、阿部知事に是々非々で臨む会派」(小松氏)の拡大を目指す。公明党の3議席を維持した同党県本部代表の太田昌孝氏(長野市)は「会派での協議後に判断する」との立場だ。
 第4会派の県政ながの(6人)の今後は流動的だ。会長を務める向山公人氏(伊那市)が12年ぶりに自民党公認を受け、無投票で5選を決めた。向山氏は「まず現在の会派で話をする」と慎重な姿勢を示すが、「議長適齢期」でもあり、自民党入りの可能性がある。県政ながのでは、金子ゆかり氏(諏訪市)も諏訪市長選に転じる予定になっている。
 昨年の知事選で県会会派で唯一、阿部知事の対立候補を支援した共産党。議席を増やし、祝勝会場も高揚感に包まれた。長野市区で初当選した山口典久氏の事務所では、党公認候補の当選が判明するたびに支持者が「よし」と声を挙げ、握手して喜んだ。
 5選を決めた党県議団副団長の小林伸陽氏(上伊那郡)は「8議席を得たことで、県会での発言力は強まる」とみる。公認候補以外を加えて会派をつくる予定はなく、他の会派構成次第で県会会派の勢力順が決まる。
 維新の党として初めて県会に進出する百瀬智之氏(松本市)は、会派について「対応は未定。支持者と相談して慎重に決める」としている。