第92回全国高校野球選手権長野大会は10日、松本市野球場で参加93校による開会式を行い、高遠-篠ノ井の開幕戦でスタートする。飛び抜けた力を持ったチームはないものの、優勝争いは総合力で佐久長聖と長野日大が一歩リード。長野、松本工、松本第一、地球環境が上位をうかがうほか、春季県大会上位の丸子修学館と上田西、松商学園なども小差で追う混戦だ。
佐久長聖は高野、下田の両右腕が安定しており失点が計算できる。打線に破壊力がなく先行されると苦しいが、堀越、丸岡、大井を軸に機動力を生かして着実に得点できる。昨秋、今春の北信越大会は連続ベスト4。あと一歩で選抜大会出場を逃しており、甲子園に懸ける思いは強い。
2連覇を狙う長野日大は、昨夏の甲子園を経験する右腕加藤の復調が好材料。フォーム矯正で四死球が減り、失点が少なくなった。加藤がいい状態で後半戦を迎えられるよう、右腕前沢、左腕藤綱らの力も欠かせない。甲子園経験者の新村と赤羽が引っ張る打線はしぶとさを発揮したい。
昨秋の県大会で優勝した長野は、右腕西沢が右ひじ痛から復帰し、羽入田との2本柱が確立した。西沢一人に頼った秋より投手力がアップし、下位打者が力をつけて攻撃力も上がった。プロ球団のスカウトが評価する右腕柿田を擁する松本工にも注目。柿田は最速142キロの速球に落差のあるスライダーを織り交ぜる。大崩れは考えにくく、頂点を目指すには打線の奮起が欠かせない。
昨夏の準優勝メンバー5人が残る松本第一は、下山、山田ら投手陣が充実。攻撃力は昨夏より落ちるため、大会序盤で波に乗れるかがポイントだろう。地球環境は長打力を秘めた打者がそろい、シード校を脅かす存在。複数投手の起用法が鍵になりそうだ。
今春の県大会で優勝しながら北信越大会は大敗した丸子修学館は、小林和、黒岩ら投手陣をどこまで立て直せたか。昨秋、今春の北信越大会に連続出場した上田西は、五明、相場ら投手陣を打線が援護できるか。松商学園はエース平間の調整が遅れている点が気掛かり。松森、熊谷ら投手陣の奮起が求められる。
破壊力のある打線と左腕速水が安定している東海大三、左腕上田を中心に守り勝つ展開を狙う諏訪清陵のシード2校も力がある。2回戦の伊那弥生ケ丘-長野商は、序盤の好カードの一つ。下級生主体の都市大塩尻、好投手がいる飯田風越や松代、飯山などにも注目したい。