高校野球2017
春の北信越県大会
戦力伯仲、混戦の夏予感 県大会を振り返る
2017年5月20日(土)

 第136回春季北信越高校野球県大会(14〜18日・諏訪、飯田、伊那)は、小諸商が1956(昭和31)年秋以来2度目の優勝を飾り、準優勝の東海大諏訪とともに北信越大会(6月3〜6日・新潟県)出場を決めた。各地区予選を制した長野商、上田染谷丘、松本深志の3校が1回戦で敗退したように、各校の戦力は拮抗(きっこう)。公立校の台頭も目立ち、混戦の夏を予感させる大会だった。

 昨春から実戦経験を積んできたメンバーがそろう小諸商は、攻守ともスケールアップした。昨秋の北信越大会の敗戦を糧に、速球に振り負けないバットスイングを身に付けようと練習した成果を発揮。状況に応じてバントを使いながら畳み掛ける打線は迫力があった。右腕高橋は調子が上がらない中でも3試合に先発し、計23回で自責点2。エースの役割を果たし、バックも落ち着いた守りでもり立てた。

 選抜大会代表の福井工大福井や高岡商(富山)も出場する北信越大会でどこまで通用するか。経験や自信を得ることで、さらなる成長につなげたい。

 東海大諏訪は持ち味の攻撃力を生かし、打ち勝った。決勝を除いた3試合で2桁安打をマークし、課題の投手力をカバー。佐久長聖と対戦した準々決勝は、2年生右腕宮本が完投勝利を挙げる収穫もあった。準決勝、決勝で大量失点したように、投手力という課題は依然として残る。夏までにどこまで底上げできるか。北信越大会できっかけをつかみたい。

 昨秋の県大会を制した上田西は3位。戦力の上積みは見られたものの、実戦の中でかみ合わなかった。4位の東京都市大塩尻は地区予選から5試合連続無失策。守備力の高さを示した一方、上位3校とは打撃力に差があった。

 このほか松本県ケ丘、佐久長聖、篠ノ井、伊那北の4校も、それぞれ特長を結果につなげ、夏のシード権を獲得した。上位校との対戦で見えた現段階の課題を克服できるかが、夏の戦いの鍵を握りそうだ。

 下級生の時から実戦マウンドを踏んでいる投手が多いため"投高打低"の傾向かと思われた大会は、16試合で計17本の本塁打が飛び出した。最近20年間では、2005年の21本、2000年の20本に次いで多い。昨秋は24試合でわずか3本にとどまっていただけに、各校の打力アップの成果を裏付けた。

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