採用情報|信濃毎日新聞人事部
先輩たちの活躍
諏訪支社記者 植松 敬
諏訪支社記者 植松 敬
1、現在の仕事は―
 天下の奇祭、諏訪大社御柱祭の取材も担う諏訪支社に勤務し、経済担当記者として、主に諏訪地方に拠点を置く企業を駆け回っています。プリンターで有名な世界的企業セイコーエプソンの本社があるだけでなく、「東洋のスイス」といわれた地域とあって独自の精密加工技術を持つ中小企業も非常に多く、国内を代表するものづくりの現場で刺激を受ける日々です。諏訪湖周辺や八ヶ岳山麓の温泉旅館やホテルなどの観光業、地元の信用金庫や農協、地方でテレワークを実践するIT企業なども取材する機会があり、カバーする範囲は幅広いです。
2、信毎を選んだ理由―
 大学生時代、記者という仕事は刺激があって面白そうだと思い、漠然とした憧れを抱いていました。信毎が新聞協会賞を受賞した「笑顔のままで 認知症―長寿社会」などを書籍で読み、社会に埋もれた声を掘り起こし、問題提起していく記者の仕事に引かれて信毎の受験を決めました。
 私は神奈川県の出身ですが、幼少から引っ越しが多くて大阪、富山、新潟にも住み、大学時代は東京で過ごしました。いろいろな地域を見る中で、一つの地域に根差した仕事をしてみたいという気持ちもありました。長野県とも経済圏が重なる新潟県上越市に住んでいた際、自宅の隣にあったのが信毎の上越支局。自分と信毎の縁を感じました。
3、やりがいを感じる時は―
 自分の書いた記事で誰かに喜んでもらえる時はうれしいです。また、さまざまな職業の人たちと出会えることも記者の醍醐味(だいごみ)ではないでしょうか。企業経営者、アスリート、漫画家、旅館のおかみ、刑事など、その道の「職人」の方々との出会いは刺激的です。何度も仕事で壁にぶつかった自分を奮い立たせてもらいました。
 何か一つのテーマについて、取材先と一緒に考えながら記事を書いていくということも面白いです。地域の抱える課題や事件・事故の事後検証などを取材する際、話を聞く相手は基本的にその分野に精通した人たちです。自分なりの疑問や意見をぶつけ、課題を整理したり解決法を考えたりしてまとめていくのもやりがいの一つと思っています。
4、最近の印象深い仕事は―
 入社1年目、警察担当(サツ回り)だった時に取材した大学生の水難事故です。北信濃にある野尻湖で、合宿中の大学生2人が飛び込んで亡くなりました。大学側は飛び込みの強要はないとする事故報告書を発表し、各社の報道は落ち着きました。しかし、遺族は取材を拒否しており、事故や大学の対応をどう感じているのかは分からないままでした。遺族への接触を試みた先輩の後を継ぎ、遺族宛てに取材を申し込む手紙を書き、亡くなった1人の女子大生の母親と自宅のインターフォン越しで話すなど、少しずつ会話ができるようになりました。
 キャップにも相談しながら何度か直接会って話をする中で、事故から約半年後、女子大生の両親が大学の報告書に納得しておらず、提訴するという記事を書きました。相手の気持ちを踏まえながら、地道に歩み寄ることで取材先が重い口を開いてくれることもあると学びました。自分の仕事の礎になっています。
5、仕事をするうえで心掛けていることは―
 新聞に掲載されるということが取材先や関係者にとって良くも悪くも大きな意味を持つことを忘れないよう、自分に言い聞かせています。事件記事であれば文章の微妙なニュアンスの違いによって読者が被害者や加害者に抱く印象を変えてしまうことがあります。
 街ネタでも、小さな書道展の記事を書いた際、作品を出展した男性から「新聞を読んだ知り合いからたくさん連絡をもらった。引退しようと思っていたが、まだ頑張ることにした」と電話をいただいたことがありました。新聞に載ったことで人の人生に何らかの影響を与えることもあるのだと感じました。
 自分の書いた記事にニュース性はあるのか、取材先の気持ちをくみ取れているか。心掛けるべきことはたくさんあります。日々の仕事に流されないでいたいと考えています。
6、ある日の過ごし方―
7:00 起床、テレビニュースのチェックなど
9:15 出社、各紙に目を通す
10:00 中小企業の社長に取材
12:00 そば屋で昼食
14:00 企業のプレスリリースの電話取材
16:00 記事の補足取材、ネタ探し
17:30 会社に戻り原稿執筆
21:30 原稿の確認や翌日の準備の後、帰宅
7、リフレッシュの方法は―
 休日は睡眠時間を多めに取り、温泉に行くことが多いです。社会人になってから運動不足なので、時間のある時に軽くランニングをして汗を流すとすっきりします。
編集局報道部 竹村研人 【うえまつ・たかし】
1989年神奈川県出身、2013年入社
編集局報道部を経て2014年4月から諏訪支社勤務
服部亮 先輩たちの活躍 小澤修治
信濃毎日新聞社 人事部 〒380-8546 長野市南県町657 電話026-236-3050

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