TOP2011年04月地域単位で避難受け入れ 阿部知事表明、被災地の絆重視

 東日本大震災の被災地を視察している阿部知事は13日、宮城、福島両県知事、福島県南相馬市長と懇談し、被災者を町や集落などのコミュニティー(地域)単位で長野県内の同一地域に受け入れる、信州「安らぎの逗留(とうりゅう)村」を構想していることを明らかにした。地元を離れても孤立感を抱かせず、地域の絆が損なわれないようにする目的という。

 県は、500~2千人程度のコミュニティー単位で受け入れることを想定。原則2カ月程度だが、復興状況によって延長する。受け入れ先は主に旅館やホテルで、既に県内7市町村が受け入れを表明。受け入れ可能人数は8千人を超えたという。避難先は災害救助法上の避難所と位置付け、避難住民に宿泊費などを負担させないようにする。

 長野県などは県内へ移動するためのバスを手配するほか、避難生活中も被災地を結ぶバスを定期的に運行して避難住民の不安を緩和する。受け入れ先に被災自治体の「役場分室」を設置し、地元の行政、復興情報を発信することも検討している。

 阿部知事は取材に「地域の絆は大事。地域単位でまとまって避難できる仕組みをぜひつくりたい」と強調。「市町村や社会福祉協議会、宿泊施設の皆さんらと一緒に被災者を支えたい」と述べた。

 県によると受け入れを表明しているのは、上田市・鹿教湯温泉(受け入れ可能数約500人)▽諏訪市(同約700人)▽大町市・大町温泉郷(同約600人)▽千曲市・戸倉上山田温泉(同約500人)▽北佐久郡軽井沢町(同約700人)▽北安曇郡白馬村(同約3400人)▽同郡小谷村(同約1900人)。

 知事はこの日、宮城県石巻市で、避難所や長野県内から派遣された医療関係者が活動している病院も訪れた。

2011年4月14日掲載

災害用掲示板(安否確認)