TOP2011年04月栄村・中条川上流部の災害対策 堰堤建設など警戒強化

 県北部地震で土砂崩落が起きた下水内郡栄村の中条川上流部の災害対策について、村や県などが話し合う検討委員会の初会合が19日、村役場で開かれた。県は上流部にたまった大量の土砂が大雨で押し流される恐れもあるとの調査結果を報告。監視カメラ設置や砂防堰堤(えんてい)などで警戒態勢を強める対策を確認した。

 検討委は、同村や県林務部、建設部などが連携して復旧計画を立てるために設置。委員は島田茂樹村長や県北信建設事務所長ら9人。委員長に北沢秋司・信大名誉教授(治山工学)を選んだ。この日は現場近くを視察した。

 県は、上流部に県庁27個分に当たる約205万立方メートルの土砂がたまり、百年に一度の規模の大雨があった場合は8万1千立方メートルが押し流される恐れがある-と報告した。その場合でも、6日までに設置し終えた土のうで、下流域の被害はほぼ防げるとの見解を示した。

 ただ、土砂に含まれる雪や岩石の割合によって土砂の流れやすさや崩れやすさが想定と異なり、大きな余震などが発生した場合は、さらに大きな災害につながる危険もあると説明。今後、土砂の構成を把握するボーリング調査を行うほか、監視カメラを増設し、川に流量計も新設する。6月から砂防堰堤の建設に着手する。

 また、雪解けや梅雨に備え、下流の青倉、中条地区に対する避難指示の基準を強化することにした。川の流量や濁りの変化、目視監視で異常が認められた場合は村が避難指示を出す。

 検討委は来年3月まで計6回開く予定。復旧工事の進み具合を確認し、避難指示基準の見直しなども行う。

2011年4月20日掲載

災害用掲示板(安否確認)