TOP2011年04月信大農学部が栄村支援隊 専門生かし、農林業援助も

 信大農学部(上伊那郡南箕輪村)の教授や職員、学生ら有志約60人が県北部地震で被災した下水内郡栄村の「復興支援隊」を結成、活動を始めた。長年にわたって研究に訪れている村の復興に協力しながら、農林業も支援しようという試みだ。

 同学部の教員ら5人が「栄村のために何かをしよう」と発案。3月30日に同村を訪れ、NPO関係者でつくる村へのボランティア受け入れ組織「結い」と協力することを決め、4月4日に発足した。

 23、24日は学生9人が、村振興公社が運営する二つの宿泊施設で窓ふきをしたり、キャンプ場の落ち葉を片付けたりした。雪解け後は水田の被害状況を確認し、必要に応じて専門知識を生かした農林業の援助も行う。

 代表の植木達人教授(森林施業・経営学)は「学部を挙げての災害支援は初めてとなる。農家と一緒に村の農業を盛り上げたい」と話す。30日は同村小滝、箕作(みつくり)地区で、稲の苗を作る「すじまき」を手伝う。

 大学院農学研究科の松島憲一准教授(植物遺伝育種学)によると、村には古い雑穀や伝統野菜などがあるが、高齢化が進む中山間地で農業をどう維持するかが課題になっている。松島准教授は「地震でさらに厳しい状況になった。農学は作る人や食べる人あっての学問。人とのつながりを深めながら活動したい」としている。

 「結い」事務局の楡井将真さん(24)=新潟県津南町=によると、栄村では雪解けした農地で亀裂が見つかり、今年の収穫を諦めた農家もいるという。「さまざまな専門家の意見を聞き、村が地震の前よりも良くなるといい」と期待している。

2011年4月28日掲載

災害用掲示板(安否確認)