TOP2011年04月震災の岩手・大槌町要請のスコップ 県職員有志120本現地へ

 東日本大震災被災地の岩手県大槌町に派遣されていた長野県職員らが29日、再び同町を訪れ、職員有志らのカンパで購入したスコップ約120本を届ける。派遣されていた際に知り合った町職員からの要請に素早く応えるため、県組織としてではなく、個人の立場で対応した。
 現地を訪れるのは、県議会事務局の柳沢知宏さん(50)、県道路建設課の山崎隆雄さん(40)ら。2人は21日までの7日間、同町の工場跡地の遺体安置所で遺族の案内などに携わった。共に働いた町職員は自宅が津波で流されて避難所暮らし。同じ行政職員として「放ってはおけない」との気持ちが強まった。
 「困ったら連絡を」と握手して別れた町職員から柳沢さんに電話があったのは22日。「がれきや土砂の撤去に使うスコップを手配できないか」との要請だった。当初は県組織を通じた支援の可能性を探ったが、一定の時間がかかると分かり、方針を転換。職場の仲間や県職OBにカンパの協力を呼び掛け始めた。
 28日までに50人余から計30万円が集まり、スコップ約120本などを購入。今度は個人の立場で同町に向かう。柳沢さんは「県組織としても支援に一生懸命取り組んでいるが、現地の最新のニーズに即応するのは難しい。個人でも頼まれれば何とかしたい」と話している。

2011年4月29日掲載

災害用掲示板(安否確認)