TOP2011年06月信越トレイルにも地震の影 アクセス道路一部不通

 3月の県北部地震で長野・新潟県境のトレッキングルート「信越トレイル」に通じる下水内郡栄村の県境周辺の道路が損壊し、一般車両が通れない状態が続いている。この影響でバスなどでルートまで送迎する観光客向けのツアーができなくなっている区間もあり、観光への影響を懸念する声が上がっている。

 NPO法人「信越トレイルクラブ」事務局(飯山市)によると、影響が出ているのは飯山市と新潟県上越市の境にある伏野(ぶすの)峠から、栄村と同県十日町市境にある天水山(あまみずやま)までの区間=地図。上越市側から伏野峠までの国道403号と、栄村、同県津南町、十日町市から天水山に行く三つの道路の一部が崩落するなどし、一般車両の通行止めが続く。

 天水山は、飯山市などにまたがる斑尾山から約80キロ続くルートの北の起点。地震後はバスなどの送迎車が近づくことができず、上越市のスキー場「キューピットバレイ」が6月から行う予定だった伏野峠―天水山間のツアーは、開始のめどが立たないという。

 野々海(ののみ)峠に通じる栄村の村道なども亀裂が入って一般車両が通れないなど、アクセスが難しい。

 ルートそのものには大きな被害はなかったが、同クラブ事務局長の木村宏さん(49)は「手付かずのブナ林が特に残っている所。全線踏破を目標にしている人には迷惑を掛けることになり残念」と、観光への影響を心配している。

 同クラブによると、トレイルには全国から年間3万人を超す観光客が訪れている。復旧工事の本格化はこれからで、十日町市は7月中旬から天水山に通じる道路の応急工事を行う計画。一般車両の通行が可能になるのは、早くて7月下旬以降の見込み。

2011年6月30日掲載

災害用掲示板(安否確認)