TOP2011年07月「信州大黒屋」開店に列 福島で被災、茅野へ移転の菓子会社

 東日本大震災で被災し、避難した福島県須賀川市の和洋菓子製造・販売の「大黒屋」が8日、茅野市塚原に「信州大黒屋」を開店した。出店に合わせて考案した「蓼科高原 茅野最中(もなか)」も発売。初日から、応援の気持ちを込めた人ら大勢の客が訪れた。

 店は、市役所斜め向かいのカメラ店のあった場所に開設。飲食できるスペースも店内外に設けた。午前10時に開店すると、女性客や親子連れなどが次々と訪れ、長い列ができた。店頭にはコーヒーや紅茶のゼリーをはじめ、クッキーなど約60種類の品が並び、従業員は忙しそうに作業に追われ、売り切れになる品も相次いだ。

 同市ちの横内の主婦五味絵梨さん(33)は、2種類のロールケーキなどを購入。「応援したいと思って来ました。いい感じの店なのでまた来ます」と話していた。

 大黒屋は1960(昭和35)年に創業。3月の東日本大震災で店や工場のガラス、外壁が破損した。福島第1原発から約60キロの場所にあり、放射能汚染も心配になって、知人のつてで訪れた茅野市で再出発に踏み切った。水や空気、山に囲まれた自然環境が気に入ったという。

 伊丹由貴夫社長(50)は「今日から新しい出発。ここで地に足を着けて頑張っていきたい」と話した。営業時間は午前10時~午後7時。火曜と第4水曜が定休。

2011年7月 9日掲載

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