TOP2011年09月コメ放射性物質、全県不検出 県は出荷自粛要請を解除

 県農政部は29日、県内各市町村を対象に実施した2011年産の県産米の放射性物質検査で、下伊那郡平谷村のコメから放射性ヨウ素とセシウムは検出されなかったと発表した。同村を最後に県内で予定していた検査は全市町村で終了し、いずれも不検出だった。県産米の出荷や販売などの自粛要請が全て解除され、県や県内の農業関係者には安堵(あんど)の声が広がった。

 県農政部は「県産米の安全性が確認できた」と強調。萩原正明部長は、空気中の放射線量が原発事故前の水準で推移していることを踏まえ「コメから放射性物質は検出されないと思っていたが、実際に不検出となってほっとした」。全農県本部(長野市)の埋橋茂人本部長は「検査結果をもとに、消費者に安全性を訴えていきたい」とした。

 ただ、検査に協力した農家には複雑な声も。北安曇郡白馬村神城のコメ生産者、武田昭彦さん(56)は「これまでも農薬使用などで安全性に気を付けてきたのに、農家の努力では回避できない放射性物質を気にしなければならないのは切ない」と漏らした。

 検査は、8月15日にサンプルを採取した北安曇郡池田町を皮切りに約1カ月半にわたって実施。コメ農家がいない南佐久郡川上村を除く県内76市町村を対象に各1カ所(長野、松本両市は2カ所)の調査地点で玄米を採取し、都内の検査機関で調べた。

2011年9月30日掲載

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