TOP2012年01月生鮮品店、村に戻った 栄村・駅前の商店街にオープン

 昨年3月の県北部地震後に生鮮食料品店2店が閉店した下水内郡栄村森のJR森宮野原駅前の商店街に28日、新しい生鮮食料品店がオープンした。駅前は村役場や診療所があり、地震前はこうした施設を利用する際に買い物をする住民も少なくなかったという。地震後は村外へ買い出しに行くことも増えた住民らは「ありがたいことです」などと喜んだ。

 新しい店は軽量鉄骨2階建て約244平方メートル。1階が店舗で、2階は事務所や倉庫として使う。村の要請を受けた独立行政法人中小企業基盤整備機構(東京)が約3600万円で建設。財源は東日本大震災や県北部地震の被災地向けの国の交付金を充てた。機構は最大1年間、建物を村に無償で貸し、その後村に無償で譲る。店は、村内の食品加工卸会社が運営する。

 この日は2階で施設の完成式があった。閉店した生鮮食料品店を母親が経営していた同卸会社の石沢一男社長(62)は「地域の方から何とかならないかと言ってもらった。駅前の復興が栄村の復興だと思う。お客さんの笑顔を見られれば、やったかいがあったと思う」とあいさつした。

 午前11時の開店前に訪れた近くの自営業吉田恵美子さん(67)はネギと肉と卵を購入。地震後、村内の店で欲しいものが無い場合は車で隣の新潟県津南町まで出掛けていた。冬季は雪のため車の運転を控えており、「本当に助かります」と話した。

 青倉の実家が被災した津南町の上村つねさん(78)は「栄村を支援したいので、これからも買い物に来ます」と話していた。

2012年1月29日掲載

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