TOP2012年03月栄小学校が地震の記録冊子発行 被害写真や児童の作文

 下水内郡栄村の栄小学校が、昨年3月に県北部地震が起きてからの写真や全校児童80人余りの思いをつづった作文などをまとめた冊子「長野県北部地震の記録 大震災を乗り越えて」を発行した。地震以来、児童が抱えるようになった心細さや不安に区切りをつけるきっかけにしようと企画。支援してくれた県内外の人や学校、団体に「こんなに頑張れたことを伝えたい」との思いも込めた。

 栄小は、地震後の昨年4月、北信小と東部小が統合して開校した。冊子では、天井パネルが床に落ちた東部小の体育館など、統合前の2小学校の校舎が受けた被害の写真を掲載。写真は教員やその家族が撮影した。開校式や運動会、音楽会などの行事をはじめ、学校に寄せられたメッセージ、食の支援やスポーツ選手との交流も紹介している。

 冊子はA4判、69ページ。写真はカラーで掲載している。「一しゅんのうちに、せいかつしていたいえをうしなった。おもいだすたび、なみだがあふれてきます。もうけいけんしたくないこわさだった」(1年生)など、作文から児童が感じた地震の恐ろしさが伝わる。

 地震の支援に感謝する気持ちもつづっている。「お礼の手紙を書いたら、合わせて約百通にもなりました。私はあらためて、多くの方に応援していただいたんだと実感しました」(6年生)などと書かれている。

 全校児童が作詞作曲した合唱曲「みんなの栄村」を作った経緯も掲載。昨年7~10月に音楽の授業などで、村をイメージした言葉で歌詞を作り、児童が歌ったメロディーを書き留めて作曲した―などと紹介している。

 宮沢和穂教頭は「作文を書くことで、児童がつらい地震に遭ってもみんなで頑張ってきたことを確認できた。(統合した)新しい学校づくりの大きなステップになったと思う」と話している。

 700部発行。児童と支援してくれた人、団体に配布した。栄村役場の図書室で閲覧できる。

2012年3月31日掲載

災害用掲示板(安否確認)