TOP2013年04月善光寺に感謝のピンバッジ 南三陸町の雇用生んだ「しゃもじ」
南三陸町の工場で復幸しゃもじを作るフロンティアジャパンの従業員

 東日本大震災で被災した宮城県南三陸町に工場がある都内の木材加工会社が2日、善光寺本堂をかたどった木製ピンバッジ100個を同寺に奉納した。同社は善光寺が復興支援のため、今月下旬に都内で始める出開帳の際、参拝者に授与するしゃもじ3万個の製作を受注。「善光寺のおかげで雇用が生まれた」として、ピンバッジを奉納した。

 奉納したのは、国産材で企業が宣伝に使う記念品などを製作している「フロンティアジャパン」(東京)。しゃもじの製作で余った長野県産の間伐スギでピンバッジを作った。

 額賀泰尾社長(41)によると、同社は震災前から国産材の購入で南三陸町の森林組合と取引があり、被災者の生活再建には雇用の確保が欠かせないと、昨年3月に同町の廃校に新工場を開設。現在、主婦ら約20人が勤務している。

 額賀社長はこの日、「全国でも有名な善光寺さんのお仕事ができる事、とても感謝しております」などと書かれた従業員らの寄せ書きも持参。「働く場ができることで、被災者同士でコミュニケーションが生まれ、生きがいを感じてくれているのだと思う」と話した。

 ピンバッジは善光寺に関係する住職が胸に付けたりして、参拝客に被災地支援をPRする。同寺の若麻績敏隆・寺務総長は「手作りで一つ一つに大変心がこもっているバッジ。善光寺が被災地と共に復興へ向け歩んでいく絆として、大切にしたい」と話していた。

2013年4月 3日掲載

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