TOP2013年05月大震災・福島原発事故の「風化」懸念 伊那でフォーラム

 東日本大震災、東京電力福島第1原発事故から2年余が経過したのを機に被災地復興や被災者支援の在り方を考えるフォーラムが19日、伊那市で開かれた=写真。復興途上にありながら「風化」が懸念される中、自分たちの問題として考え続けたいと、主に上伊那地方の読書愛好家らでつくる「いななき学舎」が企画し、3人のゲストが語り合った。

 市民ら約70人が参加。白鳥孝伊那市長は、今も続ける職員の被災地派遣など市の支援策を紹介しつつ、「だんだん風化しているのは事実」とも指摘し、「自分たちがやるべきことを確認しなければならない」と強調した。

 信濃毎日新聞社の増田正昭編集委員は、県内に1200人余が避難する現状などに触れ「個々別々のニーズに応じて支援していく必要がある」と指摘。NPO法人チェルノブイリ救援・中部(名古屋市)の原富男理事(上伊那郡南箕輪村)は「(放射線量などの)データ隠しが行われる限り正しい判断はできない」と情報公開の徹底を求めた。

 この日は、伊那市出身で米国在住の映画監督梶野純子さん制作の「超自然の大地」の短縮編も上映。原発事故の被害を受けた福島県で土地を捨てずに再生を目指す農家を追った記録映画で、実行委員会が7月7日、同市の県伊那文化会館で先行上映会を開く。

2013年5月20日掲載

災害用掲示板(安否確認)