TOP2014年06月震災の記憶後世に―半壊家屋の梁使い 栄村にモニュメント

 下水内郡栄村森の商店主でつくる「森十五日会」が、2011年3月の県北部地震で取り壊された家の梁(はり)を使って「復興祈念モニュメント」を作り、29日、JR飯山線森宮野原駅前に置いた=写真。震災から3年3カ月余りを経て住民生活は落ち着きを取り戻しつつある中、「震災を風化させず、後世に伝えたい」との思いを込めた。

 モニュメントは男の子と女の子の彫刻で高さ65センチほど。同村野田沢で半壊した家のブナ材の梁を使った。同会の斎藤龍男会長(71)によると、震災で先祖代々受け継がれてきた多くの家が取り壊されることに心を痛め、モニュメント作りを決めたという。

 12年夏にインターネットで制作者を募り、応募があった3人のうち、東京芸術大大学院で彫刻を専攻している相子(あいこ)恭平さん(25)=東京都台東区=に依頼した。この日、現地で開いた除幕式に出席した相子さんは「3年前の地震の時は自分の無力さを感じた。自分に何かできることがあればと応募した」と振り返った。

 除幕式で、斎藤会長は関係者や地元住民ら約30人を前にあいさつし、「(モニュメントは)強い意思で語りかけてくる。多くの人の目に触れ、復興の力になってくれればいい」と話していた。

2014年6月30日掲載

災害用掲示板(安否確認)