TOP2015年11月マツタケ出荷制限解除 佐久5市町村、事故後初

 政府の原子力災害対策本部は20日、2011年の東京電力福島第1原発事故後に野生キノコから食品基準値(1キロ当たり100ベクレル)を超える放射性セシウムが検出され、野生キノコ全種の出荷が制限されていた佐久地方7市町村のうち、佐久市、小諸市、南佐久郡佐久穂町、小海町、南牧村のマツタケに限って、出荷制限の解除を県に指示した。同事故後、野生キノコで出荷制限が解除されるのは全国で初めて。

 残る北佐久郡軽井沢町と御代田町は野生キノコ全種の出荷制限が継続する。同本部は20日、同様に野生キノコ全種が出荷制限されていた青森県の青森市、十和田市、鰺ケ沢町でもナラタケの出荷制限の解除を同県に指示した。

 佐久地方7市町村では、11〜13年に野生キノコから基準値(11年は暫定基準値1キロ当たり500ベクレル)を超える放射性セシウムが検出され、全種の出荷について、県が自粛要請したり国が制限したりした。国が14年3月にキノコの種類ごとの制限解除を認める方針を示したのを受け、県や各市町村などは基準値を超えたことがなく商品価値が高いマツタケの解除を目指して調査していた。

 県によると、14年秋に佐久穂町など4市町村の協力でマツタケ計113検体、今年も9〜10月、昨年検体ゼロだった小諸市を含む5市町村で計129検体を採取。放射性セシウムは、昨年、今年ともに1検体が1キロ当たり50ベクレルを超えものの、全て基準値未満か不検出だった。

 県は、国が解除に当たって重視する「複数年にわたり放射性セシウムの値が低水準」との条件を満たしていると判断。19日、「5市町村でマツタケが基準値を超える可能性は極めて低い」として、同本部へ申請した。軽井沢町と御代田町は昨年に続き検体が採れなかったため、県は解除を申請しなかった。

2015年11月21日掲載

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