これぞ全諏訪、驚異の粘り 逆転V―2日目4区間でトップ

11月19日(火)

沿道の大声援を受け、ゴールに向かう全諏訪のアンカー塩川雄也選手(SUBARU)=県飯田合同庁舎前

 計217・5キロを走り継いだ第62回県縦断駅伝(16、17日)は、全(オール)諏訪が通算タイムで先行した上田東御小県を最終22区でとらえ、2年ぶり11度目の優勝を飾った。初日は5位と出遅れたものの、2日目は17区以降の6区間のうち4区間でトップ(区間賞)を奪う力走。粘りの走りが逆転優勝をもたらした。


 初日、全諏訪は5区〜7区の選手が連続区間賞で2位につける。だが徐々に後退。諏訪市役所の中継点では先頭から5分以上後れたチームのランナーが、前の走者を待たず走りだす「繰り上げスタート」になる直前、何とかたすきをつないだ。


 首位の上田東御小県とは8分6秒の大差。下を向きかけたチームに牛山純一主将(茅野市役所)は「俺たちで何とかする。絶対優勝しよう」と語りかけた。


 2日目、呼応するように選手は駆けた。17区で区間トップの牛山主将からたすきを受けた18区岩渕良平選手(諏訪赤十字病院)は「牛山さんの気迫を感じた。自分も積極的にいった」。20区で二つ順位を上げた名取燎太選手(富士見中)は「大人たちが諦めなかったので、頑張ろうと思った」と言う。最後は塩川雄也選手(SUBARU)が実力を見せ、仲間の待つゴールにトップで滑り込んだ。


 「正直8分の差は厳しいと思った」と初日アンカーの西中山宏選手(12区・大和電気工業)。50歳でチーム最年長の小口秀哉選手(8区・エグロ)は「胸がいっぱい」と言葉を詰まらせた。


 今年から全諏訪のメンバーに加わった杉本浩二選手(9区・りんどう苑)は「みんなとたすきをつなぐことができて良かった」。9回目の県縦出場で、初めて優勝を経験したという羽川英一選手(21区・イースタン)は「貢献できてうれしい」と目を細めた。


 53回大会を最後に連覇したチームが出ていない県縦断駅伝。「来年は初日、2日目ともトップで総合優勝」。大会後、牛山主将は早くも来年を見据えていた。