「上伊那で走る」決意と感謝胸に 7年ぶり、主将の萩原さん

11月11日(火)

伊那市の三峰川河川敷を走る上伊那チーム。左から2人目が萩原主将

 15、16日の県縦断駅伝競走(県縦)上伊那チーム主将、萩原英雄さん(32)=伊那市西春近=は7年ぶりの出場だ。4回出場後に競技から離れ、東京での会社勤めを経て昨年帰郷。「自分の軸は走ることだ」と気付き、県縦と上伊那チームの存在の大きさを実感した。チームは優勝から遠のいているが「苦しい時もつないできた人たちが1番の功労者」と思う。「自分の場所を与えてくれた人たちに結果で恩返ししたい」と誓う。
 伊那市出身。上伊那農業高校(南箕輪村)で陸上部に入り、スポーツ推薦で県外の大学に進んだ。帰郷後も競技は続け、県縦にも出場した。
 20代半ば。起業するなど独立した友人らの影響もあり「とにかく地元を出て挑戦してみたかった」。上京して会社員となったが、多忙さなどで体調を崩した。一方、2012年に30歳の記念に走った長野マラソンで予想以上の結果を出し、陸上への思いが再燃した。
 昨年、上伊那に戻った。「いろいろな人に迷惑をかけてしまった。最終的に残ったのが走ることだった」。復帰したもののけがが続いた。徐々に走るための体に戻し、今春からは週2日のチーム練習に継続的に参加している。
 岡谷酸素(岡谷市)の伊那営業所(箕輪町)でガスの配送を担当。走り込むのは早朝と夕方だ。自分のペースをつかみ、調子も上がってきたという。竹入増男監督(51)は「大会に次々と出て自分を追い込み、仕上げている。安心して任せられる」と信頼を寄せる。
 「上伊那を出てから余計に、上伊那の良いところばかり見つけられた」と萩原さん。練習環境や職場、地域の期待や一丸となった応援に感謝する。職種も年代もさまざまな選手がつながるチームは、地域の結び付きの象徴だと思う。「皆がつないできたものを最後まで運ぶ」。16日の最終22区を走る。