思いつなぐ きょうだいリレー

11月17日(月)

たすきをつなぐ上田東御小県19区の甘利祐子さん(佐久長聖高・左)と20区の甘利大祐君(東御市東部中)=駒ケ根中継所

 チームの仲間を信頼し、たすきをつなぐ県縦断駅伝競走。最終日の16日は、きょうだいが直接たすきをリレーする場面が相次いだ。
 上田東御小県チームで19区を走った甘利祐子さん(17)=佐久長聖高校2年=は、駒ケ根中継所で20区の弟大祐君(14)=東御市東部中3年=に白いたすきをつないだ。
 2日目3位を守った祐子さんは、母の利恵子さん(46)から「祐ちゃん、頑張れ!」と声援を受け中継所へ。右手を挙げた大祐君にたすきを手渡した。「『頑張って』と気持ちを込めた」。区間3位の力走で応えた大祐君は「いい位置で渡してくれて、うまく走りだせた」。
 姉弟リレーは、前回大会で実現するはずだった。しかし、大祐君が直前で他の選手と交代。「今度こそ2人でつなぎたい」と、毎朝6時に起きて、東御市の自宅周辺約5キロを2人で走ってきた。利恵子さんは「2人ともいい成績でよかった」とねぎらった。
 塩尻東筑木曽チームでは、19区の菅沼真衣さん(17)=丸子修学館高3年=から、20区を走る弟の直紘君(14)=鉢盛中2年=へたすきが渡った。真衣さんは中継所で「頑張って」、直紘君は「ナイスラン」と互いに声を掛けた。
 今大会で競技を引退すると決めていた真衣さんは、初めて弟とつないだたすきに「陸上を続ける弟に自分の分も頑張ってほしいと思いを込めた」。
 大町北安曇チームでは、13区の薛崚子(せつりょうこ)さん(14)=松川村松川中3年=と、14区の薛玄太郎君(17)=大町高校2年=がリレーした。崚子さんは3回目、玄太郎君は4回目の出場だが、兄妹でたすきをつなぐのは初めてだ。「兄が待っていると思うと安心できた」と崚子さん。玄太郎君は「妹の顔が見えた時、やっと安心した」と話した。
 飯田下伊那チームでは、16区を走った後沢(ござわ)大成君(17)=飯田高=が、17区で兄の広大さん(20)=創価大=にたすきをつないだ。大成君は「兄なら絶対抜いてくれると思って渡した」。区間賞の広大さんは「弟の分も頑張って前の選手を抜こうと思った」という。