上伊那チームを応援、辰野のくす玉 選手を後押し

11月16日(月)

上島茂さんの遺影を持つ松田すみ子さん(中央奥)と、くす玉を割った上島繁人さん(右端)の声援を受けて走る蟹沢選手=辰野町

 17区のコースになっている上伊那郡辰野町の国道153号沿いで、上伊那チームを応援する恒例のくす玉割りがあった。50年以上くす玉を割っていた地元の上島茂さんは昨年11月、上伊那が9年ぶりに優勝した数日後に91歳で亡くなった。2013年から引き継ぐ親族の上島繁人さん(46)=辰野町=がくす玉を下げたさおを持つ横に、茂さんの長女松田すみ子さん(66)=同=は遺影を手に立った。
 茂さんは、おいで県縦断駅伝26回出場の上島元辰さん(75)が辰野町を走ったのがきっかけで、くす玉割りを始めた。上伊那が低迷する間も優勝を待ち望んで続けたが、高齢でさおを扱うのが難しくなり、11年でやめた。昨年は、国道沿いの自宅玄関から選手やくす玉を割る繁人さんを見守った。
 松田さんはこの日、親族の勧めで急きょ遺影を用意。上伊那の蟹沢淳平選手(19)=創価大、駒ケ根市出身=が近づいてくると、ひときわ大きな声援を送り、「(茂さんは)写真の中で駅伝を見られて良かったのではないか」と話した。
 くす玉が割れると手を振って応えた蟹沢さんは「沿道の応援はすごいけれど、くす玉は初めて。力になった」。区間2位の好走だった。繁人さんは「引き継いだからには来年以降も続けていかなくては」と話していた。