上伊那、声援も追い風に 飯田下伊那、弾む若い力

11月17日(火)

18区で力走する上伊那の大沢智樹さん(右)。沿道の応援にも力が入った=15日、伊那市

総合3位が決まって喜ぶ飯田下伊那の選手ら=15日、飯田市の県飯田合同庁舎

 上伊那が2年連続で35度目の優勝を飾った14、15日の第64回県縦断駅伝競走。飯田下伊那も2日目トップ、総合3位で県飯田合同庁舎(飯田市)にゴールし、沿道は盛り上がった。連覇で印象付けた「新生上伊那」に対し、飯田下伊那も若手選手の快走で新時代の到来を予感させた。
 「あと30秒」―。2日目トップでゴールし、祈るように後続を見守っていた飯田下伊那の選手らは、長野市が初日のタイム差3分19秒を過ぎてもゴールせず、自分たちの順位が初日の4位から総合3位に上がったことを確認すると、ハイタッチをしたり抱き合ったりして喜んだ。
 宮沢修監督(50)は「17区の後沢(広大)君という大砲に素晴らしい流れでたすきを渡せた」と分析する。16区を走った初出場の岩崎一徹さん(17)=飯田風越高校2年=は緊張したが、「後ろに広大さんがいるので自分の走りをすればいい」と区間1位。後沢広大さん(21)=創価大=は「5位か6位で来ると思っていたら1位。絶対頑張らないといけないと気持ちが強くなった」と区間新を記録した。
 今回出場した高校生は7人で、うち1、2年生が6人。宮沢監督は「もっと力を付けて、来年の駅伝で活躍してほしい」と期待した。
 上伊那の連覇は地元の声援や裏方の支えが後押しした。15日、18区の伊那市の国道153号沿いでは応援しながら走りだす子どももいた。21区の飯島町の同国道沿いにある店舗前には50人ほどが集まった。飯田下伊那が1位で通過し、間が空くと「上伊那はどうした」「大丈夫か」とざわついた。
 メンバーから漏れた選手やコーチら10人ほどは無料通信アプリLINE(ライン)のグループをつくり、連絡事項や選手の状態などを確認し合い、大会に備えた。「みんなで協力しようということ」とコーチの松崎雄介さん(35)=駒ケ根市。「結果だけ見ると、2日目のレースはおごりがあったと思う。来年は完全優勝を狙いたい」と話した。