県縦断駅伝「篠ノ井更級」チーム 50年続く選手の同窓会

12月05日(土)

「思い出会」に集まった「更級」「篠ノ井更級」チームの元選手たち。「これを持って来年の長野マラソンを走ろう」とつえが配られ、歓談した

 県縦断駅伝競走にかつて「更級」「篠ノ井更級」チームとして出場したメンバーが毎年、長野市内で「同窓会」を開いている。旧篠ノ井市が長野市と合併したのを機に、チームは15年間の活動に幕を閉じた。その後約50年間、毎年集まっては、たすきをつないで県内を駆け抜けた当時の思い出を語り合っている。
 「更級」チームは旧更級郡の町村の選手たちでつくり、1952(昭和27)年の第1回大会に出場。篠ノ井町と塩崎村の合併で59年に篠ノ井市が誕生し、「篠ノ井更級」となった。篠ノ井市のほか大岡村、上山田町など旧更級郡から選手が集まり、63年の大会では総合4位に入った。
 篠ノ井市は66年、長野市と合併。多くの選手が出場を断念せざるを得なくなった。選手の多くは農家で練習は農作業の繁忙期を除く時期に限られ、一般企業に勤めながら練習できる選手には太刀打ちできなかったという。
 1日夜、篠ノ井地区の料理店で開いた「思い出会」に約20人が集まった。出場当時は20代中心だったメンバーも80代中心になり、会ではまず、今年亡くなった仲間に黙とう。その後は、思い出話に花を咲かせた。寺沢松雄さん(79)=千曲市新山=は「みんな走ることしか頭にない」と会場を見渡した。
 「思い出会」は67年から開き、今年で49回目。岡沢由往さん(84)=長野市小島田町=は全員の健康長寿を祈り、「アカザ」(アカザ科)の茎で作ったつえを配った。「更科紀行」を残した江戸時代の俳人松尾芭蕉の句にもアカザのつえは詠まれていると紹介。岡沢さんは「来年の長野マラソンではこれを持ち、みんなで走ろう」と呼び掛けた。