信濃毎日新聞ニュース特集

2016 参院選

県区は杉尾氏初当選

2016年07月11日(月)

 事実上の与野党対決となった参院選県区(改選定数1)は10日投開票され、民進党新人の杉尾秀哉氏(58)が57万4千票余を得て、再選を目指した自民党現職の若林健太氏(52)に7万票以上の差を付け初当選した。自民が改選議席を失うのは、2人区時代の1995年参院選で旧新進党と旧社会党の候補に敗れて以来、21年ぶり。
 参院選挙制度改革に伴い、改選定数が2から1に減って迎えた初めての選挙戦。与野党が党首や幹部級を県内に相次ぎ投入するなど、全国32の1人区の中でも屈指の激戦が繰り広げられた。
 杉尾氏は、4期目の今期限りで引退する北沢俊美・元防衛相(78)の後継として1月に立候補を表明。共産党が初めて県区候補の擁立を見送り、社民党を含めた野党3党が共闘し、杉尾氏を支えた。民進の岡田克也代表、共産の志位和夫委員長らも応援に入った。
 杉尾氏は、安倍政権による憲法改正に反対する姿勢を強調。経済政策アベノミクスを「強者のための政治だ」と批判し、教育や社会保障の充実を訴えた。連合長野や、安全保障関連法に反対する市民団体など裾野の広い支援を受け、競り合いを制した。
 若林氏は、自民党県連所属国会議員、県議らの後援会や、企業・団体などを通じて組織を固め、連立政権を組む公明党の比例代表候補との「セット選挙」も展開した。安倍晋三首相が公示前から3回に渡って県内入りするなど、自民党本部の全面支援を受けた。選挙戦ではアベノミクスの継続などを訴えたが、及ばなかった。
 県選管は13日に選挙会を開き、杉尾氏の当選を決定する。