信濃毎日新聞ニュース特集

2016 参院選

次期衆院選、県内小選挙区展望 候補一本化なら野党優位も

2016年07月11日(月)

 参院選県区(改選定数1)の市町村別の最多得票者を見ると、初当選した民進党新人の杉尾秀哉氏(58)が県内77市町村の76・6%に当たる59市町村でトップだった=地図。衆院小選挙区別得票でも、杉尾氏は全て最多。次期衆院選でも野党が共闘し、各選挙区の候補を一本化すれば、野党側が再び優位に立つ可能性がある。
 衆院1区は、下水内郡栄村や下高井郡山ノ内町、中野市など北信濃地域を中心に自民党の若林健太氏(52)がトップ。若林氏の地元の長野市(一部2区を含む)など市部では杉尾氏が上回った。2区は郡部の4村を除き、杉尾氏が最多。旧民主党の羽田孜元首相の地元3区は、全市町村を杉尾氏が制した。
 自民党県連の後藤茂之会長の地元の4区は、木曽郡木祖村以外の全てで杉尾氏が勝利。民進側は次期衆院選候補が不在で、参院選での運動量の低下を懸念した選挙区だった。5区は駒ケ根市や上伊那郡飯島町、下伊那郡の町村部で若林氏、その他で杉尾氏が最多となるなど、野党共闘の効果を一定程度感じさせる結果となった。
 次期衆院選に向けては、自民が比例代表復活組を含む現職が5小選挙区にいる。民進は4区のほか、2、5区も現職衆院議員がいない。3区は旧維新の党出身の現職井出庸生氏と、旧民主前職寺島義幸氏との間で、次期衆院選候補をどちらにするか調整が続いている。
 一方、県区で民進と共闘した共産党は、今回の参院選に合わせた「衆参同日選」を念頭に、各選挙区に5人の候補を決定済み。民進側に選挙区ごとの候補の一本化の調整を求めている。ただ民進側は、政権選択となる衆院選で共産候補を支援するのは困難との声が根強い。野党共闘を進めるには、政権構想の提示が不可欠になる。