信濃毎日新聞ニュース特集

2017衆院選

調整の行方注視 県内の民進関係者にも波紋

2017年10月02日(月)

 民進党の希望の党への合流を巡り、希望代表の小池百合子東京都知事が打ち出した「排除の論理」が県内の民進党関係者に波紋を広げている。希望側に反発する民進の枝野幸男代表代行らが検討する「リベラル系新党」の行方に神経をとがらせている。
 「私が知る限りのことを説明します」。衆院選長野1区に立候補予定の民進前職の篠原孝氏(69)が1日、長野市で開いた事務所開き。本来なら決意表明する場で、篠原氏は混乱する党の現状から説明せざるを得なかった。
 もともと篠原氏は、小池新党を含め野党が連携する必要性を党執行部に訴えてきた一人だ。だが、全員が希望から立候補する―と説明していた民進の前原誠司代表に対し、小池氏は民進候補を選別する意向を示す。篠原氏は「自分たちが除籍(除名)した人たちに頭を下げてチェックを受け、公認してもらうなんて誰が許すのか。そんなことがあれば合流はちゃらだ」と憤りを隠さない。
 両党内で出回っているとされる15人の「排除リスト」を一部報道が掲載。その中には篠原氏の名前もある。しかし篠原氏は「(無所属で)先に飛び出すことはしない」と述べ、調整の結果を見守る方針。事務所開きに出席した北沢俊美元防衛相は「場合によれば無所属で、なおかつ民進党県連の推薦で戦えば必ず議席は獲得できる」と指摘した。
 民進県連は、所属する立候補予定者5人の希望公認を求めている。県連関係者によると、リストは党本部を通じて希望側に提出。希望の若狭勝前衆院議員や民進の玄葉光一郎総合選挙対策本部長代行が全国のリストを元に公認候補の調整をしているとみられる、という。
 ただ、3区前職の井出庸生氏(39)は1日、小県郡青木村内で開いた国政報告会で、現段階の選択肢としては希望に所属するか、無所属で活動を続けるかの2択―と説明。どちらになるか可能性は「五分五分」とした。
 希望側の候補者選別に対し「しっかりした二大政党になるかどうかは、排除の論理をなくして、一つの目標に結集できるかにかかっている。そこがなかなか見えてこない」と指摘。一方で無所属で出馬した場合、当選後が課題になると説明し「活動の限界とどう向き合うか、考えないといけない」と述べた。リベラル系議員による新党を目指す動きについては取材に「報道の情報のみで分からない」と答えた。
 他の立候補予定者も、希望の公認となるか発表待ちの状態だ。2区の元職下条みつ氏(61)は取材に対し「(民進党として)組織的にやっていること。公認されるかどうか、判断も東京での対応になっている」と説明した。3区元職の寺島義幸氏(64)も「党にお任せしている」。合流に伴う混乱には「党から詳しい説明がないため何ともコメントが難しい」と漏らした。
 5区の新人中嶋康介氏(40)は1日夜、飯田市で党第5区総支部の選挙対策会議を開催。取材に対し「県連所属の立候補予定者と歩調を合わせて戦いたい」と話した。
 衆院選に向け、1区では他に自民前職の小松裕氏(55)、共産新人の長瀬由希子氏(49)、維新新人の橋本将之氏(37)、2区で自民前職の務台俊介氏(61)、共産新人の清沢達也氏(43)、維新新人の手塚大輔氏(34)、3区で自民前職の木内均氏(53)、共産新人の小金沢由佳氏(33)、諸派新人の及川幸久氏(57)、5区で自民前職の宮下一郎氏(59)、共産新人の水野力夫氏(37)が立候補を予定している。


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