小平選手の初レースを見守る父親の安彦さん(前列左から4人目)ら=12日午後9時35分、茅野市の南大塩区公民館

「いけいけ小平」茅野興奮 今大会初登場、3カ所でPV

201802/13

 「いけ、いけ、いけ、いけいけ、小平」。平昌(ピョンチャン)冬季五輪スピードスケート女子の小平奈緒選手(31)=相沢病院=が初戦の1500メートルに出場した12日夜、出身地の茅野市では3カ所でパブリックビューイング(PV)が行われ、市民が大きな声援を送った。メダルは逃したが、本命の1000、500メートルに弾みをつける入賞に、古里の期待は大きく膨らんだ。
 小平選手の実家がある同市豊平の南大塩区公民館には約140人が集まった。小平選手がスタートすると、「頑張れー」「もう少し」と後押しの声。ゴールに近づくにつれ、スティックバルーンをたたく音が大きくなった。
 小平選手の父安彦さん(62)も同公民館で見守り、「自己記録を更新したし、顔つきも良くてベストな滑りをしたと思う。今後も自分の持っているものを出し尽くせた、という表情を見たい」。小平選手が所属していた同市豊平小学校スケートクラブの初代会長、久保田好正さん(79)は「4年前は『日本の奈緒』だったが、今回は『世界の奈緒』」と話し、三三七拍子で会場を盛り上げた。
 小平選手が卒業した同市北部中学校のPV会場には、競技開始の1時間以上前から生徒や教員、近所の人が集まり始め、100人以上になった。小平選手の同級生の五味未貴枝さん(31)は「大舞台に動じないのは中学生の時から変わらない」と頼もしそうに見つめていた。約130人が集まった市役所議会棟の会場も盛り上がり、9年前に神奈川県から市内に移住した中村茂さん(69)は「小平選手は茅野市の象徴。応援で他の皆と一体になれて良かった」と話していた。
 いずれの会場も高木美帆選手(日体大助手)のレースまで帰る人はほとんどおらず、銀メダル獲得の瞬間、どよめいた。