「田中県政」

醍醐氏 知事を批判 公私けじめなく混乱原因に


6月30日(水) 掲載 


長野県調査委員会委員を辞任した経緯などを説明する醍醐聡氏


 県会総務委員会は二十九日、長野冬季五輪招致活動の会計帳簿焼却問題などを調べる「長野県調査委員会」の委員を五月に辞任した醍醐聡・東大大学院教授を参考人として招き、辞任理由や知事の姿勢に対する考えを聴いた。醍醐教授は、公私のけじめをつけない知事の行動が混乱の原因になっている、と批判。「知事が『間違っていた』という見解を示さないことが一番の問題だ」と指摘した。

 同教授は辞任理由について「(調査委の)独立性を保つ見通しが立たなくなったことに尽きる」とあらためて説明。選挙の公約に掲げ、自らが設置した調査委に関与するのは問題ない―という知事の認識に対しては「(自ら望む結論を導く)アリバイづくりのために外部の委員が使われるなら、辞めるしかない」と述べた。

 調査内容を非公開としている調査委が、帳簿類とみられるコピーを発見したとされ、知事がその成果を強調していることに触れ、「非公開の資料がなぜ外に出たのかと言及し、(調査を円滑に進めるため)そんなことが起きないようにするのが知事の一番の役割のはずなのに」と疑問も呈した。

 手続きより成果を重視するという知事の考えには「手続きを笑う者は手続きに泣く」と指摘。独立性を欠いた調査委の調査結果は信用されない危険性があるとし、「懸念を払しょくするには(審議などを)公開にすることだ」と提案した。




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