長野五輪を快適に トイレ対策めぐり論議


 長野冬季五輪などの大規模イベントで使う仮設トイレの設置方法や使いやすさ向上を話し合う「トイレフォーラムIN長野」が二十七日、長野市の県農協ビル・アクティーホールで始まった=写真。二日間の日程で、講演やパネルディスカッションを行う。

 厚生省や環境庁の職員有志、トイレ機器メーカー社員、研究者らでつくる「日本トイレ協会」(会長・西岡秀雄慶大名誉教授)が主催。同会によると、仮設トイレの設置数はイベントの内容で条件が大きく変わるため、必要数の算定方法さえないのが実情。西岡会長は「長野冬季五輪でトラブルが起きないよう知恵を出し合いたい」とあいさつした。

 リレハンメル冬季五輪複合団体金メダルの荻原健司さんが講演。「アルベールビル、リレハンメルの両冬季五輪会場では、仮設トイレが少なくて観客が長い列をつくっていた。長野五輪では、行列ができないようにしてほしい」と提言した。

 九三年の信州博覧会、リレハンメル冬季五輪の両会場で使われた仮設トイレの利用実態の報告もあった。二十八日は、長野冬季五輪のトイレ対策を中心テーマに討論。汚物を乾燥させて小さくしたり、有機肥料に変える最新式の仮設トイレも会場に展示している。

(1996年6月27日 信濃毎日新聞掲載)