表彰式

 「第2回中学生新聞スクラップ作品コンクール」(信濃毎日新聞社、信濃毎日新聞販売店会主催)は、全県から昨年を大きく上回る516点が寄せられました。構成の仕方や着眼点などを基準に審査し、優秀賞10点と奨励賞15点を選定。10月18日に長野市の信濃毎日新聞本社で表彰式を行いました。国際的な出来事から身近な課題まで、生徒たちはそれぞれの問題意識で選んだテーマについて、集めた情報を整理し、考え、読みやすくなるよう工夫してまとめています。入賞作品を紹介します。

【入賞作品】(「賞」アイコンか、題名をクリックしてください)

優秀賞
大地震が教えてくれた絆 
〜四川大地震発生より〜
中野市高社中3年 
池田 穂乃花さん、富井  一輝さん、相馬  真美さん
優秀賞
心のケア・医療の挑戦
長野市柳町中3年 
北沢 実幸さん


優秀賞
安全な登山を目指して
上田市第一中1年 
小宮山 和輝さん
優秀賞
生物多様性を守っていこう
東御市北御牧中2年 
鳴沢 美樹子さん
優秀賞
山と人の共存
佐久長聖中2年 
河西 春樹さん
優秀賞
みんなの地球を救え
佐久長聖中2年 
山口 堅也さん
優秀賞
もっとリサイクル
佐久市中込中2年 
樫山 茉奈さん
優秀賞・高学年の部
台所直撃
伊那市長谷中3年
川瀬 菜生さん、松本 真季さん
優秀賞・高学年の部
私たちの未来へ
飯田市旭ケ丘中3年 
坂本 柚菜さん
優秀賞・高学年の部
長野県の楽しい学校づくり
飯田市旭ケ丘中3年 
木下 貴博さん

【奨励賞の作品】

審査評 幅広く新鮮な心が伝わる

信濃毎日新聞社 NIEアドバイザー 江沢 啓二さん

 本年度は、新聞スクラップ作品コンクールへの応募が五百十六点という多数に上りました。その最終審査に残った作品を見て、質的に向上していることを実感しました。

 まず、世の中を切り取る視点(テーマ)に進歩が見られました。例えば、北京五輪で選手の活躍とともに大会の裏側に潜む諸問題に目を向けたものや、大地震の報道を救援・支援の視点からとらえて「絆[きずな]の大切さ」を訴えるものなど、出来事を多彩な角度からえぐった作品が目立ちました。また、大事件や大事故だけでなく「心のケアの重要さ」や「楽しい学校づくり」など日常の姿に目を向けた作品もあり、中学生の幅広く新鮮な心が伝わってきます。

 次に、スクラップした記事の取捨選択と構成の仕方に工夫が見られ、読者に読みたいという思いをわかせてくれる作品になっていました。例えば、人と故郷の山との共存を「美・危・守」の視点で訴えたものや、ごみ問題を「現状・国は・政府は・企業は…」と追究して自分の考えを述べた作品などにそれが表れています。

 全体として、前述の「焦点化されたテーマ」や「集めた記事の整理の工夫」が明快なコメントを生み出し、自分の訴えたいことがよく分かる作品を作り出していました。どの作品からも共通して、複雑な世の中に生きる中学生の鋭くも温かな感性が伝わってきます。これからも新聞に親しむことで、世の中とつながりながら「生きた学力」を磨く人になってほしいと思います。