桜の時期に循環バス 高遠町、渋滞緩和や町活性化に


 桜で知られる高遠町の高遠城址(し)公園や町内のバス停留所、駐車場などを回る循環バスが、四月から五月にかけての花見時期に初めて運行されることになった。これまで観桜期の公園への公共交通は、一部の駐車場と公園入り口を結ぶシャトルバスだけだった。渋滞緩和や他の観光スポットへの入り込み増など波及効果が期待される。

 高遠町、長谷村と伊那市を結ぶバス路線などを持つジェイアールバス関東(本社・東京)が、町の委託を受けて運行。四月六日―五月五日のさくら祭りの期間中、毎日午前九時―午後四時四十分まで五十六人乗りの中型バスを走らせる。

 同町西高遠の高遠駅(バス停)を毎時ちょうどと二十分、四十分に発車するダイヤで、城址公園までは所要九分。ほかに蓮華寺(所要二分)、町歴史博物館(十一分)などを回り、十五分で一周する。乗車料金は一回百円で、小学生未満は無料。

 循環バスは、シャトルバスが発着しない町民グラウンド駐車場(五百台)と町文化センター駐車場(百台)の近くに停留所がある。さらに、シャトルバスの料金も半額の百円に値下げする。城址公園付近への車の乗り入れを公共交通の充実で抑え、渋滞緩和につなげる狙いだ。町は観光客の商店街利用や、町民の足の確保といった効果にも期待している。

 今年の開花は、長野地方気象台が四月十五日と予想しており、町は「見ごろは二十日前後になるのでは」とみている。

(2001年3月9日 信濃毎日新聞掲載)