TOP2014年11月「神城断層」の活動 引き続き警戒必要
地震でできた隆起を調べる研究者=23日、白馬村北城

 今回の地震は、活断層「神城断層」の一部が動いたことによる内陸直下型地震とみられている。気象庁によると、震源は北安曇郡白馬村東部付近。村内で高さ約90センチに及ぶ隆起が確認されたほか、信州大全学教育機構の大塚勉教授(地質学)によると、28日までに見つかった地表のずれの長さは8キロを超える。研究者らは、今回の地震が同じ活断層帯の他の断層に影響を与える可能性が否定できないなどとし、「引き続き警戒が必要」と話している。

 これまでの調査によると、大町市から白馬村を経て同郡小谷村に至る神城断層は長さ約26キロ。今回動いたのは白馬村を中心とする断層中央部で、政府の地震調査委員会は「15キロより短い」とした。

 この断層は、西北西と東南東の両方向からの圧力により、断層東側が西側にのし上がるように隆起する「逆断層」タイプだった。西側は東側に沈み込むように動いた。神城断層は、活動度が極めて高いとされる「糸魚川―静岡構造線活断層帯」(糸静活断層帯・全長約150キロ)の最北部で、活断層として警戒されていたという。

 政府の地震調査委は、糸静活断層帯でマグニチュード(M)7、8クラスの大地震の発生を予想。特に牛伏寺断層(松本市〜塩尻市)を含む同活断層帯の中部では、30年以内にM8程度の地震が起きる確率を14%と推測していた。大塚教授は「今回の地震が糸静活断層帯の他の断層に影響を及ぼす可能性は否定できない」としている。

2014年11月29日掲載