TOP2016年07月自宅に「地震災害伝承館」 白馬の被災男性、新聞記事など展示
地震の被害を伝える新聞を展示した柏原さん。倉の壁(右)には傾きが分かるように黒い水平の線を引いた

 2014年11月に県北部で最大震度6弱を観測した地震で被災した北安曇郡白馬村神城三日市場の柏原孝至さん(70)が、昨年末に補修を終えた自宅軒下に、被害の写真や新聞記事を並べた展示スペースを設けた。地震を記憶にとどめてほしいとの思いで「地震災害伝承館」と名付け、3日から開放している。

 柏原さんが妻と暮らす民宿兼自宅は地震で地盤ごと傾いた。柏原さんは村消防団長や村議を務めた経験から、被害を後世に伝える必要があると感じ、展示を考えた。

 傾いた自宅は取り壊さずに補修。隣接するコメを入れる倉は傾いたままで、傾きが分かるように、コンクリートの外壁に黒いペンキで水平な線を引いた。この脇に設けた展示スペースには、地震後の自宅や村内の様子を自ら撮影した写真30枚のほか、被害状況と復興を伝える信濃毎日新聞を額に入れて紹介した。

 柏原さんは「災害は突然やってくる。ここで恐ろしさを知り、備えるきっかけになればいい」と話していた。出入り自由で無料。問い合わせは柏原さん(電話0261・75・2647)へ。

2016年7月 5日掲載