TOP2017年03月白馬周辺の活断層図改訂 国土地理院

 2014年に北安曇郡白馬村など県北部に大きな被害をもたらした地震を起こした神城断層について、国土地理院(茨城県つくば市)が、地震で現れた断層や新たに存在が明らかになった活断層を加えて改訂した「都市圏活断層図」を公表した。神城断層周辺の同図の改訂は1999年の初版発行以来初めてという。

 都市圏活断層図は、各地の自治体の地域防災計画や被害想定図作成の基礎資料として、国土地理院が縮尺2万5千分の1で公開している。

 神代断層周辺の今回の改訂では、信州大などが行ったトレンチ(溝)調査や、地震で地表面に現れた断層の現地調査などに基づき、活断層図の「白馬岳・大町」のうち東西約7・5キロ、南北17・5キロの範囲を見直した。

 初版で示されていたJR大糸線にほぼ並行して走る神城断層の主断層に、地震で露出した断層と、トレンチ調査で見つかった断層を追加。このうち約250メートルの断層が地表に現れた白馬村野平地区周辺には、存在が推定される南北約2キロの活断層も新たに描き込まれている。

 改訂で筆頭調査者を務めた信大教育学部(長野市)の広内大助教授は「14年に活動した断層はおおむねこれまで公表してきた活断層上で動いた」と説明。「最新の成果を基に存在が確認できた活断層を追加公表していく意義は大きい」としている。

 国土地理院は改訂について既に県や地元自治体に説明。改訂版は国土地理院のホームページで公開している。

2017年3月29日掲載