信毎 Housing Station
接着剤不要の住宅建築工法 南箕輪の企業開発
2017年5月10日(水)

 工務店向けのコンサルティングなどを手掛ける南箕輪村の企業「風土里舎(ふとりや)」は、丸太から角材を切り出した後の余った木材を活用してパネルを作り、接着剤などを使わずに家を建てる新たな工法を開発した。耐震性が認められて特許を取得。同社は「一般のパネルより耐震性が高く、地域の森林の利用拡大にもつなげたい」とPRしている。

 同社の技術顧問の横田秀雄さん(74)、次男で代表取締役の秀喜さん(39)が中心になって開発。同工法は、板を斜めにはめこみ、木材の枠組みと接する部分のみをくぎで固定したパネルを作り、壁や床に活用する。全面的に固定しないため、大きな揺れに対して少しずつ板が動いて揺れを吸収するという。工法名は「どんとパネル工法」で、「(揺れも)どんと受け止める」などの意味から付けた。

 秀雄さんによると家屋にはベニヤ板などの合板が使われることが多く、丸太の余った部分を活用する例は少ないという。横田さん親子は、山林の木を有効活用できないか―と、4年間友人と試行錯誤を重ね、強度の実験を繰り返してきた。

 現在は駒ケ根市の木材会社と協力して、県内産の木材を中心にパネルを作っている。秀雄さんは「地域の木材を使って地域の工務店の仕事も増やしたい」と話している。同工法で建てた家の見学は随時受け付ける。問い合わせは風土里舎(電話0265・96・7251)へ。

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