信毎 Housing Station
佐久のカラマツ、住宅に 地域産材9割使い建設
2017年11月14日(火)

 南相木村の建築士桐原満さん(37)が、木材の9割に佐久地域産カラマツの無垢(むく)材を使用した住宅を村内で建設している。主要な柱20本余は全て同村で伐採したカラマツだ。既に大部分が完成。11、12日に一般向けに見学会を開いたところ、家族連れや設計士ら計54組が訪れ、関心の高さに手応えを感じている。

 桐原さんは一昨年、節がなくて上質なカラマツが村内にあり、伐採期に来ていると知った。せっかく地元に良い木材があるのなら地元の建築物に使おうと、樹齢60年前後のカラマツを業者に伐採してもらい、丸太30本を購入。木造住宅を注文した同村内の住民にカラマツの利用を提案し、建築を始めた。

 住宅は木造2階建てでリビングなど計7部屋があり、延べ床面積は約152平方メートル。外壁の表面には同村のカラマツを取り付けた。1階に設置したまきストーブの熱が循環するように、天井は一部吹き抜けにしている。建築費用は、どの住宅にも共通する構造材でみると、輸入材を使う場合と比べ、1割強高くなるという。

 カラマツは輸入材のベイマツなどに比べてねじれやすく、人工で高温乾燥させるとひびが入るという。桐原さんは業者の協力で芯を避けて木材を縦に切り、1年かけて自然乾燥させ、真っすぐで強度がある柱にした。

 床や梁(はり)、土台なども、佐久地域産のカラマツを使用。蜜ろうなど天然のオイルで塗装し、木の手触りを生かして仕上げた。

 住宅は近く完成する予定。桐原さんは「カラマツが身近で使いやすい木材になり、地元の良い材木を地元の人が使えるようになればいい」と期待。南相木で今冬伐採されるカラマツも購入する予定だ。今後も同様の住宅を建て、見学会を開きたいという。

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