信毎 Housing Station
暖かい家、病気予防に 長野で家造り考えるシンポ
2017年12月24日(日)

 快適な家造りを考える「健康・省エネシンポジウムinながの」が21日、長野市のホクト文化ホール(県民文化会館)であった。講演した慶応大の伊香賀(いかが)俊治教授(58)は、高知県で行った実態調査を踏まえて「暖かい家に住むことが病気の予防につながる」と訴えた。

 建築や医学の専門家らでつくる健康・省エネ住宅を推進する国民会議(大阪府)の主催で、約60人が聞いた。

 伊香賀教授は「寒い住まいだと血圧が高くなりやすく、心筋梗塞や脳卒中などのリスクが高まる」と説明。室温5度の家に住む高血圧の高齢者に、別の室温17度の家に移って過ごしてもらったところ、最高血圧が164ミリHgから132ミリHgに下がったとの調査結果も示した。

 長野県内にはまだ寒い家が多くあるとし、「家の断熱性能を改善したり、寒さを我慢せずにちゃんと暖房を使う人が増えたりすると病気になる人が減る」。スリッパを履くだけでも床からの冷えを防げて効果的だとした。

 信州大教授や県の担当者らを加えた専門家6人によるパネル討論もあった。自分の健康を自分で守るために「消費者側がこうした事実をもっと知る必要がある」(県内消費者団体の代表者)といった指摘も出ていた。

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