信毎 Housing Station
遺志継ぎ、地域福祉担う 上田に老人ホーム
2018年1月20日(土)

 上田市内で介護施設などを運営している有限会社「ほほ笑み介護支援センター」(上田市福田)が22日、同市小泉に住宅型有料老人ホーム「ほほ笑みホーム小泉」を開所する。建物は、市社会福祉協議会が運営していた宅老所「小泉ふれあいホーム」を改修して活用。既存の建物を生かした施設のため、新築の場合にかかる初期コストを抑えられ、利用者の負担額が比較的安価なのが大きな特長という。

 建物はもともと、食堂兼住宅として使用していた所有者の宮沢盛雄さん(1997年に83歳で死去)が「地域の社会福祉のために活用してほしい」と市社協に寄付する旨を遺言した。市社協は寄付を受け、2003年に宅老所を開所。高齢者の触れ合いの場として機能していたが、ここ数年は利用者の減少もあって運営が困難になり、昨年8月に閉所した。

 その後、市社協は宮沢さんの遺志を無駄にできない―と「地域福祉に役立てる」ことを条件に売却先を探し、ほほ笑み介護支援センターが購入した。利用負担額をできるだけ抑えることで、地域の高齢者がより利用しやすいようにし、建物とともに宮沢さんの思いも引き継いだ。

 「ほほ笑みホーム小泉」は木造平屋に個室が全10室ある。建物全体がバリアフリー設計で、浴室、トイレ、洗面台は共用。建物中央にある共用スペースは食事や他の利用者との交流場所として利用できる。スタッフが常駐し、24時間態勢で対応可能。利用料は月額9万9千円からで、これに介護保険や医療費の自己負担額のほか、生活に必要な費用などが上乗せされる。

 ほほ笑み介護支援センター専務の橋爪利幸さん(35)は小規模でアットホームな雰囲気の運営を目指しているとし、「地域で暮らす高齢者や家庭での介護に悩んでいる人は、ぜひ一度見学や相談に来てほしい」と話している。随時、入居相談を受け付けている。問い合わせは、ほほ笑みホーム小泉(電話0268・71・7788)へ。

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