信毎 Housing Station
下條村、お試し住宅貸し出しへ 移住希望者向け
2018年2月 9日(金)

 下條村が村内への移住希望者向けに空き家を活用して整備を進めている「お試し住宅」が月内にも完成し、3月から貸し出しを始める。移住希望者に最長6泊7日まで無料で貸し出す。昨年10月、村営住宅を活用して先行的に受け入れを始めたところ、2月末までに延べ10組が利用する見込み。今後は「お試し住宅」を村内への移住を本格的に検討している人を支援する拠点として、都市部の世帯にアピールしていく。

 整備中の住宅は木造平屋で約200平方メートル。庭付きで和室が4部屋ある。布団4人分と冷蔵庫やテレビなども備えており、手軽に宿泊できる。下伊那郡外の在住者であれば利用可能で、入居時に村から2時間ほど各種行政サービスや施設の案内などを受ける必要がある。

 村総務課によると、昨年10月以降の利用者は30~40代の単身者、夫婦が中心。既に村営住宅を4回利用した神奈川県鎌倉市の伊原弘さん(42)、裕子さん(39)夫婦は、都内の催しでこの取り組みを知ったという。弘さんは「繰り返し利用することで、村の生活や気候を感じながら、移住を決断できた」。村営住宅利用中に就農支援の催しに参加したり、空き物件を探したりして、移住に向けた準備を進めている。

 お試し住宅の制度は、都内や名古屋市で開く移住促進の催しやホームページで発信している。事業を担当する下條村の地域おこし協力隊員宮越絵美さんは「新たな住宅は、部屋も広く、子育て世代にとっても移住後の生活を想像しやすい物件」とし、「今後は移住できる空き家や就農に関する情報なども提供できる仕組みを整えていく」と話している。

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