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県産材の魅力知って 松本で21・22日「フェスタ」
2018年4月11日(水)

 松本地域の林業関係者でつくる「ソマミチ」は21、22日、県産材の魅力を伝える催し「SOMAMICHIキックオフフェスタ」を松本市寿南の田中製材所で開く。安価な外材の普及で中小規模の製材所が減っており、県産材の安定供給が課題になっているという。製材所の技術や木工製品の魅力を発信して、住宅などへの県産材の普及につなげたい考えだ。

 ソマミチは2014年に柳沢林業(松本市)の原薫社長の呼び掛けで発足。松本地域の山を歩いて地元の材木の活用を考えるツアーの開催や、県産カラマツを使った製品の販路開拓に取り組んでいる。催しは昨年12月の一般社団法人化を記念して初めて企画。松くい虫の被害を受けたアカマツを使った木工ワークショップ(参加型講習会)や無垢(むく)材の販売などを予定する。

 県林務部県産材利用推進室によると、県内の製材所は1965(昭和40)年に1007カ所あったが、2016年には144カ所に減少。松本地域の製材所や工務店などでつくる松筑木材協同組合の加盟社数も1967年の117社をピークに、今年3月末時点で27社まで減っている。

 安曇野木材(安曇野市)は、県産材の普及に取り組む住宅用資材加工・販売の林友ハウス工業(同市)と業務提携して製材を続けているが、半田雅己代表は「利益につながりにくい面がある」。ソマミチのメンバーで、林友ハウス工業の竹腰博毅常務取締役も「地元の山の材木が、住宅建設に使えることを知らない人が多い」と話す。

 松本市は2018年度、カラマツ材を使った住宅建設などへの補助制度を創設。ただ、やにが多いカラマツは建材として扱いにくい面もあり、催しの会場となる田中製材所の塩川勇太工場長は「カラマツは外材に比べて割高。普及させるには、赤みが強く味わいのある仕上がりになるといった良さをしっかり伝える必要がある」と強調する。

 柳沢林業の原社長は催しについて、「山に関わるさまざまな人のことを知ってもらい、山と暮らしの在り方を考えるきっかけにしたい」とし、親子連れなどの参加を呼び掛けている。

 両日とも午前10時~午後3時。入場無料。申し込み不要。問い合わせはフェスタ事務局(電話090・4752・3087)へ。

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