県は21日、新型インフルエンザに感染した疑いのある東京都内の50代男性が20日に東信地方の医療機関で死亡したと発表した。持病の糖尿病と脳挫傷の後遺障害で入院していた。死因はインフルエンザ脳症。新型インフルエンザ患者の死亡は疑い例を含め県内2人目、国内175人目。
県健康づくり支援課によると、男性は若年期に負った脳挫傷の後遺障害で20年ほど前からこの医療機関に入院していた。19日に38・2度の発熱があり、抗生物質を投与。20日朝に37度に下がったが、午後に再び38度に上がった。
その際の簡易検査でインフルエンザA型陽性となり、治療薬タミフルを処方。午後7時40分ごろ、呼吸障害や意識がなくなるなど容体が急変し、同8時50分に死亡した。詳細(PCR)検査はしていないが、症状や簡易検査の結果から、県は新型に感染したとほぼ断定している。
男性は昨年10月に季節性の、今月15日に新型のインフルエンザワクチン接種を受けた。効果が表れるまでに2週間ほどかかるとされ、同課は「(新型については)免疫的な効果は十分でなかった」としている。
基礎疾患(持病)がある人への新型インフルエンザワクチンの優先接種は昨年11月に始まり、県の計画では2月中旬までに終える予定。男性への接種が15日だった点について、同課は「希望が多く、ワクチンが行き渡らない中、特に小児を優先して供給している。やりくりする中で、この医療機関としては精いっぱい対応した」としている。
感染源は特定できていない。この医療機関で、ほかに症状を訴えている患者や職員はいないという。
感染疑いの50代男性死亡 東信の医療機関、県内2人目2010年1月22日(12:24) |