子ども未来センター 知事、全面見直しを正式表明


 田中康夫知事は二十八日の記者会見で、「子ども未来センター」(上伊那郡南箕輪村)について、大手広告代理店、電通(東京)の展示設計は採用せず、計画を全面的に見直す意向を正式に表明した。年明けに設置する検討委員会の論議の進め方は「今の計画ありきの形ではない」と述べた。

 子ども未来センター計画は、県の基本構想を基に、今年六月に展示物と施設の設計が完了。八月から造成工事が始まったが、知事の見直し表明を受け、工事は一時中断している。

 会見で知事は、施設設計や「科学」をテーマに据えた基本構想など、展示設計以外の部分についてはどこまでを見直し範囲とするか明言せず、「今後任命するディレクターと話をした上で進める」とした。

 現計画に対しては「これまでに破棄や白紙という言葉は使っていない」としたものの、「全国にあまたあるコンクリートの無惨な残がいの公共物になる恐れがある」との懸念を示し、「現計画のままでの早期着工を望む意見が、県民の大半を占めているとの認識はない」と述べた。また、「(現計画の建物は)森に降りたUFOをイメージしているが、身長の低い子どもがUFOに見えるかどうか」との疑問も示した。

(2000年12月29日 信濃毎日新聞掲載)