「田中県政」

県会 茅野氏の選任否決 内山・上条氏も認めず(7/12)


7月12日(土) 掲載 


人事委員に茅野実氏を選任する案を否決され、厳しい表情の田中知事=県会本会議場



 七月県会は十一日の本会議で田中知事提出の人事委員(二人)、監査委員(三人)、教育委員(一人)、公安委員(一人)の各人事案を採決し、人事委員の選任案で、焦点となっていた前八十二銀行会長(現顧問)の茅野実氏(70)=長野市=を賛成少数で否決、弁護士の下平桂氏(69)=伊那市=を賛否一票差で可決した。

 監査委員選任案は、ルポライターの内山卓郎氏(68)=長野市=と弁護士の上条剛氏(46)=松本市=を賛成少数で否決、元下諏訪町議の樽川通子氏(74)=諏訪郡下諏訪町=を可決した。人事委員の選任案が否決されたのは初めて。内山氏は五月臨時会に続く否決となった。

 ほかに、教育委員は慶応義塾大大学院教授の金子郁容氏(54)=東京都=を賛成多数で可決。二度の選任案否決で昨年十月から続いていた欠員が解消される。日信工業特別顧問宮下行一氏(68)=上田市=の公安委員再任案も可決された。

 記名投票で行った採決のうち、茅野氏は賛成二十四票、反対三十三票、内山氏は賛成十三票、反対四十四票だった=表。茅野氏については、自民党(議長を除く八人)、志昂会(六人)、緑新会(五人)、政信会(四人)、フォーラム改新(四人)、公明党(二人)と県民クラブ(七人)の四人が反対した。

 採決に先立つ討論は三人が行い、反対討論に立った平野成基氏(自民党)は「(田中知事誕生の)最大の功労者で生みの親。知事による論功行賞人事と言われても仕方ない」と指摘。賛成討論に立った島田基正氏(トライアルしなの)、高村京子氏(共産党)は「八十二銀行頭取、会長として県内経済を率いた実績がある。論功行賞という次元で語れる人ではない」などと主張した。

 内山氏については、二人が討論に立ち、五月臨時会では選任案に賛成した永井一雄氏(県民協働ネット)が「一度否決され、状況に変化がないのに蒸し返すのは審議結果の無視」と反対。宮川速雄氏(トライアルしなの)は「利権や情実に流されず県民の目線で監査してくれる」と賛成した。

<茅野氏 議会判断受け止める>

 人事委員選任案が否決になった茅野実氏(70)は十一日夜、取材に対し「議会が不適当とした。それを受け止める。(田中知事との近さは)みなさんがそう言っているだけだ。(人事委員に)選任された場合は公のために一生懸命やるつもりだった」と話した。

<「しゃくな思い」>

 田中康夫知事の話 改革を支持してくださっている県民に「県民益の創出とは逆ベクトルがまた進展しているのであろうか」と思われると、少し無念と言うか、しゃくな思いだ。議会では「情実人事」という発言もあったが、(否決された)三人が委員になっては都合の悪い、凡人にはうかがい知れぬ深い理由がある議員が多いのか、という気がする。




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